「停滞期」にどう行動するか
実際の鷹の生態的には、こんなことはないそうです。鷹の寿命はせいぜい14~20年くらいで、自らくちばしを折ったりするということもありえないとか。よって実際の生態というより、「ひとつの寓話」くらいに取った方がいいかもしれません。
とはいえ、なかなかに含蓄深い話であり、そこから学び取れる教訓そのものは、人生にとって役立つものではないかなと思います。
実際に人間にもさまざまな方がいます。成功する人もいれば、あまり大きな成功ができない方もいるでしょう。ここで成功している人は、たいてい、10代や20代のときに本気で努力しています。
さまざまなことにチャレンジしたり、またはひとつのことを突き詰めたり…。そんな行動の積み重ねの先にこそ、成功があるわけです。
しかし、それでもどこかで「停滞期」が存在します。30代、40代になってくると、エネルギーも落ちついてきて、それまでに得た成功を「保つ」ことで手一杯になる方も多いのではないでしょうか。
でもそれは「40歳で死ぬ鷹」と変わらないのです。たとえ恐ろしくても、不安でも、そこであえて「違うことにチャレンジする」。決して止まらず、いままでやったことがないことにまで手を出してみる。
そのキッカケは何でも構いません。自分の意志で飛び出す人もいるでしょうし、または失敗してしまったり、トラブルがあったり、ということだってあるでしょう。ただ、そこで挫折を経験し、新たな世界に飛び出すことができた人間こそが、さらなる成功を得たり、よりイキイキとした人生を経験し、そこから先に長生きしていく。
たとえばケンタッキー・フライドチキンの創設者、カーネル・サンダースが、あのフライドチキンのレシピひとつを伝えるために、アメリカ中を旅しはじめたのは、65歳のときです。このときに「もう遅いから…」なんて思って止まっていたら、あの世界的な成功はありえませんでした。