たとえうまくいかなくても…
漫画家さんは、一生にそこまでたくさんのヒットを生み出せるわけではありません。そんななか、ひとつでもヒットを出した漫画家さんは、そのあとしばらくその作品にこだわり続けます。特に別の作品を作ったあとにも、そちらがヒットしなかった場合、再び原点の作品に戻ることも多いものです。
この気持ち、すごくよくわかります。やはり人気があってこそですし、できるかぎりたくさんの人に読んでほしいと思うのは人の心理でしょう。しかしそれだけでは、どんどん読者さんの数も尻すぼみになってしまいます。
たとえ失敗しても、うまくいかなくても、新たにチャレンジし続けていく…その先にしか、さらなる大ヒットなどは生まれてこないのです。
「向上」とは変化のこと
何にせよ重要なのは、とにかく新たに何かを作り続けていくこと。それは本業と同じ道でなくても構いません。
たとえばあなたにとって、ずっとやってみたかったけど、やれなかったことは何でしょうか?音楽、絵画、小説、演劇…本当に何でも構いません。もしそういう行動があるのなら、試しに実行してみるのはいかがでしょう。
いまはネットで何でも発表できる時代です。副業として、または趣味として始めたことでも、時間と共にすさまじい頭角を現していくかもしれません。それがまた、あなたにとっての新たな爪やくちばしになるかもしれないのです。「時間がない」とか「もう遅い」とか、そんなことは気にせずに、まずは行動してみてくださいね。
何かうまくいかなかったとき。たとえつらくても、苦しくても、前を向いて、新たな一歩を踏み出していくこと。人間の心は、あなたが考えているより、ずっと丈夫です。どんなに大変なことがあっても、必ずそこから抜けだして、変化し、成長できます。
イギリスの元首相だったウィンストン・チャーチルは、こう述べています。「向上とは、変化のことだ。完璧でいたいなら、常に変化しつづなければいけない」。完璧な状態になったら、変化しなくていいわけではないのです。常に変化し続けられるその状況こそが、完璧だというわけです。あなた自身も、変わり続けていくこと。変化こそが、生きている証だと思いませんか?
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