感謝して、願っていい
「いつもお世話になっております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」という文言。
ビジネスの場でよく聞く言葉でしょう。これも「感謝」と「願い」が合体しています。
そう、いまなお、僕たち日本人にはそういう概念が根づいているってこと。だから、感謝して願うということが日本人にとっては自然な姿。
それに何より、「願う」という行為自体が、日本人にとって他力本願とは違うんです。
願いとは、神様への宣言。「私はこれを願っています。だからそれに向けて全力を尽くします!」というのが本来の姿。つまり僕たちがいつもいう「祈り」。
そして願いが叶えば、それを神様に感謝し、さらに高い目標を宣言する。そうやって日本人は神様とともに成長してきたというわけです。
とはいえ、もちろん僕もそこかしこの神社で願い事をしているわけではありませんよ。身近な神社でのみ宣言しているわけです。
いまでは「感謝」と「願い」は正反対のことのように思われがちですが、本来これらはセットだった。そしてその精神はいまなお日本社会のなかに息づいている。
それを知っておくと、いろんなことの役に立ちます。より一層、日常で交わされる会話や言動に温かさを感じるかもしれません。
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