なぜ「過去の自分」を肯定することが必要なのか
「過去をほめる」ワークは、過去の心の傷を癒す作業です。自己肯定感と命への尊重感を高めるのに欠かせないワークです。
ひと口に「心の傷」と言っても人によってさまざまですね。 “生き死に”に関することは、「ほめて癒しましょう」と単純にはいいにくいことです。
しかし、心のなかにネガティブなシコリがある人は、できるだけそれをほぐし、癒し、肯定の方向に変えていくことが、人生の成功のカギです!
なぜなら、私たちの現在と未来は、過去という土台の上に築かれます。土台もなくいまがある人はひとりもいませんね。ですので、土台を肯定できれば肯定的な現在になり、未来になるのです。
手塚千砂子のメソッドでは、大切な過去の土台は初めはスルーして、そっとしておきます。まず現在の自己を肯定し、命を尊重する意識を育てることに時間とエネルギーを使います。
なぜなら、過去のマイナスにいつまでも突っかかっていて時間を無駄に使うのはもったいないからです。
未来からみると、現在は過去になりますね。つまり現在のあなたは未来の土台になります。未来を構築するあなたは、未来の土台である現在を肯定的に仕上げることが必要です。
そのためにあなたはいまの自分の価値を信じ、「目標や希望をもって前向きに生きる自分=自己肯定感の高い自分」になることが大事なのです。
自己肯定感を高めたあとで過去の自分を振り返ると、見方が肯定的になり愛おしさが増し、「過去の自分までも変容する」ことに気がつくはずです。
過去の出来事のなかに幸せのタネが潜んでいたり、考えもしなかった自分の力を発見したり、シッカリした土台の材料を見出すことができるのです。こうなったときに、あなたの過去は現在と未来を築く大切な土台として輝きだすのです。
子ども時代に親や家庭に恵まれず、過酷な環境で育った人でも、色々な分野で成功している人は多くいます。一方で、自分の育ちや過去の不運を嘆き、自己否定感を抱えて生きている人もいます。
どこに違いが出てくるのでしょうか。それは、過去の逆境を受け入れ、自分の成長の糧にして、生きる力を蓄えていけるかどうか。自分が願う未来を創り上げるために、その土台の良い材料を見つけ出せるかどうか、です。これが、「過去をほめる」ワークが必要な理由です。
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