2020年のはじめに、小泉進次郎環境大臣が通算2週間の育児休暇を取得て話題となった「男性の育休」。
「即戦力にならない」「ママの仕事が増えるだけ」などと否定的な見方もあれば、「助かる」「取るべき」など肯定的な見方もありました。みなさんの考えはいかがでしょうか?
株式会社ベビーカレンダーが3,239名のママ・プレママを対象に実施したアンケート調査では、なんと8割のママたちが男性育休は賛成と回答したようです。その理由を見ていきましょう。
男性の育休、約8割が賛成!
男性の育休取得についてどう思うか質問したところ、約46.7%のママが「とても賛成」、約33.4%のママが「まあ賛成」と回答しました。約8割のママが男性の育休に賛成の意を示しています。
続いて、実際にパパに育休を取得してほしいと思うか(思っていたか)を質問したところ、約37.1%のママが「とてもそう思う(思った)」、約27.4%のママが「まあそう思う(思った)」と回答。約6割のママがパパに育休を取得してほしいと思っている(思っていた)ことがわかりました。
男性育休は賛成。でも自分の夫に育休を望まない理由
男性の育休取得に賛成派のママは8割にのぼる一方で、実際にパパに育休を取得してほしいと思っている(思っていた)ママは6割ほどと、結果に差が出ました。
男性の育休取得には「とても/まあ賛成」と回答したものの、実際にパパに育休を取得してほしいとは「あまり/まったくそう思わない(思わなかった)」ママは301名おり、下記のような意見がありました。
- 収入が減ることが心配だったから
- (パパの会社が)育休を取得できるような会社ではなかったから
- 自営業のため代わりがおらず休めなかったから
- 里帰りしていたことと、自宅に戻ってからも義実家のサポートが十分にあったため必要性を感じなかったから
- 父親が自分で何をすべきか考えて自主的に行動できる人でないと、母親の負担が増えるだけだから
- 仕事から帰宅後や休日に手伝ってくれるだけで十分だと感じたから
それぞれの家庭事情によって、必要性を感じなかったという意見もあるなかで、もっとも多く挙がったのは「収入が減ることが不安」という声でした。
育休中は育児休業給付金などの育休手当が支給されますが、支給率は給与の67%(6カ月以降50%)と、育休を取得せずに働いた場合に比べて収入が減少してしまうことがほとんど。
子どもが生まれたことでますますお金が必要になっていくなかで、育休を取得してもらうよりも、仕事を続けて稼いでもらうほうが安心と感じるママも多いようです。また、自発的にママをサポートしてくれなければ、ママの負担が増えるだけという「とるだけ育休」を懸念する声も見られました。