くすみやたるみの原因はなに?
トリセツを書いていくと、最近肌のくすみやたるみが気になる…という人も出てくるかもしれません。
「くすみやたるみは老化によるものだから仕方がない」と思っていませんか?
でも、くすみやたるみの原因が「糖化」なんです。糖化は「カラダのコゲ」とも呼ばれています。
ちなみに、活性酸素による酸化は「カラダのサビ」といわれています。カラダのサビの原因は、紫外線・喫煙・ストレス・排気ガス・アルコールの摂り過ぎ・食品添加物などが挙げられます。
一方、糖化は、食事などから摂った余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞などを劣化させる現象です。
牛乳や卵(タンパク質)に小麦粉(糖質)と砂糖(糖分)を混ぜてお菓子を焼くと、焦げておいしそうな褐色に変化します。お菓子だけの話であれば問題ないのですが、そういうものを食べると体内でも同様の反応が起こるのです。
カラダがコゲると、肌のシワやくすみ、シミなどとなって現れてくる可能性があります。
AGEs(糖化最終生成物)って言葉を、聞いたことがありますか?これはお肌やカラダの敵の大親分。AGEsが肌のくすみやタルミの原因のひとつとなり、老化や病気の引き金となるのです。
「では、どうしたら糖化せずにいつまでも若々しい美肌が保てるの?」という声が聞こえてきそうですね。その若々しさを保つために、いまから「糖化」や「老けない食べ方」についてお話していきましょう。
食べ方ひとつで5歳若返る
糖化は、あなたの年齢と密接に関わっています。昔は体重が1kg増えてもすぐに戻っていたのに、「最近はなかなか戻らないのよね~」という声をよく耳にします。
20代前半までは新陳代謝が盛んに行われているので、少々の暴飲暴食をしても何とかごまかせてきたのですが、そのツケは20代後半から徐々に出てきます。
30代を過ぎると新陳代謝が低下してきますが多くの人は必要以上の糖化食品をとっています。実はこれが問題なのです。
体内でエネルギーとして使いきれない過剰な糖が、血液のなかをさまよい、悪玉物質を発生させます。その結果、たくさんの悪玉物質が蓄積されて糖化に拍車がかかり、肌のくすみやタルミとして表に出ているのです。
まずは、自分のカラダが20代のころとは違うと自覚すること。そして、20代の頃と同じ食生活ではいけないと意識して、口にするものを選ぶことから始めてみましょう!
糖化に繋がる食べ物は、トンカツ、唐揚げ、ステーキ、焼き鳥、揚げ物など。特に動物性脂肪食品に注意が必要です。それに、ポテトチップス、フライドポテト、スポーツドリンク、もちろんタバコも糖化の原因になります。
続いて老けない食べ方についてです。
以下に挙げている「老けちゃう3つの食生活」にあてはまるものが多い人ほど、糖化が進行している可能性が高いです。読んでドキッとした方は、いますぐ改善していきましょう!
老けちゃう3つの食生活
- 朝食を抜くことが多い
- 食事をするときは、野菜を後回しにしがち
- 昼食はおにぎりなどご飯中心のメニューを選びがち
このなかでも特に2の「野菜を後回し」にしがちな人は危険です。空腹で血糖値が下がった状態で食事をすると、血糖値が急上昇して糖化の原因になります。その結果、血糖値を下げるためのホルモンであるインスリンの分泌も増えて膵臓に負担がかかります。
老けないためには、血糖値をゆるやかに上げることを意識して食事を摂ること。例えば、次のようなことを意識してみましょう。
- 消化しやすいもの(サラダや果物)から食べる
- 新鮮なものから食べる
- 味の薄いものから食べる
血糖値をゆるやかに上げる順でいうと、食物繊維<たんぱく質<脂質<糖質となります。サラダは5分くらいかけてゆっくり食べると、サラダファーストの効果がしっかり活かせます。この順番をわかって実践するだけでも、5歳は若返りますよ。
「いただきます!」をしたあとにひと呼吸おいて、「どれから、どう食べたらカラダにいいかな?」と考えてみてくださいね。
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