「スピード重視」の読書
経験的には…前者の情報収集的な読書は、スピード重視がいいと思います。情報は早く活かした方がいいですから、本を寝かせておくのはもったいない。また、こういう読み方はあまり時間がかかりませんし、「速読」的な読み方もできます。
こういう読書の場合、並行して読むのは2つ程度に抑えるのがおすすめです。多くを並行させて読むと、後で何かの話を思い出して、本を参照したくなったときに、どの本に書いてあったのか思い出せないことが増えます。
こういうタイプの読書って、好きで読むというよりは必要があったら読むという感じですかね。私は、最近は情報収集の必要もあって、こういう読書が増えてますね。速読は割と得意なので、次々読んじゃいます。たとえば「年間○○○冊を読破」とか自慢している人も(私じゃないですよ)、こういう感じの読み方をしてるんじゃないかと思います。
「スピード無視」の読書
「学究的」という言葉が適切かどうかはわかりませんが、何かを深く理解したいとか、必要なときにすぐに思い出して応用できるようにしたい場合には、熟読したり、くり返し読むことも必要になります。こういうタイプの本は「いつまでに読み終わるぞ」のようには決めずに進めるのもいいと感じています。先ほどのスピード重視とはまったく逆の感じで「スピード無視」かもしれません。
…とはいえ、本の内容が面白ければ、1回目は早く読んでしまうこともあるでしょう。そこからがちょっと長いです。2回目以降は「気が向いたときに読む」みたいな適当な感じで、でも長くつきあっている本が何冊かあるんです。
たとえば私の場合、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』という本は何度も読んでいます。読み直すと、また新しいヒントが得られることが多いんです。
こういう本は、一定の期間は1番手に取りやすい本棚に置いておき、気が向いたら読む…をくり返してます。ほかにも何冊かあって、「もういいかな」と思うまでは、そのポジションに置いておきます。
「タスク管理」的なものとは全然違う、とてもいい加減な読書なんですが…私はこういう読み方も役立っていると感じます。
「順番にやるか?並行してやるか?」そして「スピード重視かスピード無視」か。ぜひ、ご自分の目的に合わせて選んでみてくださいね。
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。