生きづらさを感じやすい人もいる
正直にいうと、HSPという言葉を知るまで、みんなこんなもんなのかと私は思っていた。人間という生き物自体がそうであると。しかし、どうやら当てはまる数がまあまあある私は、この「HSP」という性質にカテゴライズされる側にいる。
これ知ったとき、「え、私にたまに起きるちょっとつらいなあとかモヤモヤみたいなアレがない人もいるのか…」と少し衝撃だった。
もちろん、生きていると誰しも疲れるときやキツいときがあると思う。HSPは、疲れ方や反応など、その度合いがほかの人よりちょっと強く(大きく)出る気質なだけ、と個人的には解釈している。
これを知ってから、そんな人もいるというか、敏感になってしまう気質があるということを、HSPではない5人中4人の人たちにわかってもらえたらいいな、と思うようになった。
ただ、前述のように、疲れるけど一方で「楽しい」と実感しながら時間を過ごしていることもあるので、必要以上に気を遣いすぎるのは返ってまた敏感に読み取ってしまわれかねないので、「知っていて」くれるだけで充分ありがたい。
HSPという気質を知ってほしい
例えば、なぜか物事に時間がかかりすぎてしまったりひとつの物事を気にしすぎるような人がいたとして、その際「あの人ってああだよね」ってすぐ口に出す前に、「なんであの人にはそんなところがあるんだろう」って少しだけ考えたり想像してくれたりしたらと思う。
そのときにこのHSPという気質を知っていると知らないとでは、人に対する思いや考えは結構変わるのではないか?と個人的には思うのだ。
私は自分自身がHSPに該当するところを発見したからこそ、それからは、まわりの知人友人の言動や行動にも、余裕を持てるようになった気がする。「あ、また私の気にしいが発動したな」みたいな感じで。
モヤモヤ時間が短くなり、相手のことをよく考えている自分がそこにいるんだという風に捉えながら生活できるようになった。若いころに知りたかったなあ…。
思い起こせば若いころ、男性とのお付き合いが長く続かなかったのも、自分のそういった部分を知らなかったり、コントロールがうまくできなかったりしたからではないかと思う。相手たちにはなかなか急に気持ちが荒れる人だと思われていたかもしれない(笑)。
HSPについてこれから知って、「自分だけじゃないんだな」と思うことで救われる人もたくさんいると思う。その一方で、はっきりいってまったく当てはまらないし共感も理解もできないって人もいるかもしれない。もしそうだったとしても、ぜひ頭の片隅に「知っておく」ことだけ置いてほしいと願う。