毎年多くの人出が見込まれている、「初詣」。参拝するために列に並んだり、おみくじを引いたり、屋台でりんご飴やらたこ焼きやらを買って食べたり…多くのかたが楽しみにしている、日本の伝統的なイベントのひとつだと思います。
しかし新型コロナウイルスが流行している今年は、例年通りにはいかないのが現実。感染拡大を防ぐため、全国で「分散参拝」がよびかけられています。
というのも、2021年の年始の休日は一般的には1月3日(日)まで。ほとんどのかたがこの3日間で初詣を済ませるとなると、「密」になってしまうことが予想されます。
「でも遅くなっちゃったら初詣じゃなくなっちゃうんじゃないの?」と不安になってしまいますよね。そこできょうは、初詣はいつからいつまでに済ませておけばよいのかということについてご紹介します。
「初詣」はいつからいつまで?
一般的に初詣は、1月1日〜1月3日の「三が日」か、「松の内」とよばれる期間に行くとよいとされています。「松の内」とは、お正月にやってきた年神様がいるとされる期間で、関東では1月7日まで、関西では1月15日までのこと。
どうしても予定が合わなかったかたや、今年のように止むを得ない事情がある場合は、「小正月」とよばれる1月15日まで、または「節分」の2月2日までに詣でるとよいそうです。
つまり、きょうからちょうど1カ月間もの期間があるというわけ。焦って行く必要はありません!空いているときに、新年がよい年になるようお祈りしに行きましょう。
- 今年2021年の初詣は、1月1日〜2月2日(火)。
- 土・日・祝は、2日、3日、9日、10日、11日、16日、17日、23日、24日、30日、31日の11日間です。
安心して参拝できるようには、どうすればいい?
全国の寺社は、「分散参拝」をよびかけ、さまざまな工夫をしているようです。
たとえば、お守りやお札は電話で申し込みを受け付けて郵送、手水や出店を中止、破魔矢などの授与を12月から始める、賽銭箱のうえの鈴を鳴らす綱は触れられないように祈禱殿への入場を1グループ5人以内にする、参入口に体温計測カメラを導入するなど、それぞれ工夫をしている寺社もあります。
特に画期的だなと思ったのは、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮。公式ホームページに「境内ライブ」というページを設置し、リアルタイムで人手を確認できるようになっていました。参拝する前は、事前にチェックしてから行きたいものですね。
ユニークな「クラファン」も!
全国の神社仏閣から「柄杓」が撤去され、手水という日本伝統の文化が失われていくことを危惧した創業120余年の老舗神具店が、なんと持ち運びやすいミニサイズの「マイ柄杓 HISHAKUん」をクラウドファンディングしました。
このプロジェクトは、プロジェクト開始の2020年11月25日からわずか1週間で目標金額の2倍を達成しています。す、すごい…!
実は、「柄杓」はamazonや楽天などにも販売されていて、気軽に購入することができます。ただし、持ち運びには向かないサイズのものも多いので、購入の際には大きさを確認したほうがよさそうです。
さまざまなものが「新しい生活様式」として普及していくなか、「初詣」も新しく生まれ変わろうとしています。伝統的なイベントがWithコロナ・Afterコロナ時代にどう変化していくのか、とても楽しみですね。
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