あなたの「生きづらさ」の原因はなに?
かなり重苦しい内容が続きましたが、ここでいったん、整理をしてみたいと思います。
あなたが人生で抱えている問題の根本が、毒親からの悪影響に起因するものなのか、それとも、あなたの気質的なものや認知癖、コミュニケーションギャップなどの問題なのかを、スッキリ整理してみましょう。
これから
- 幼少期のあなたと親との関係性について
- いまのあなたについて
- いまのあなたと親との関係性について
3つの項目について、各10個の質問をします。質問は「イエス」「ノー」の二者択一です。
質問の中には、不快に感じたり、苦しくなったりするものがあるかもしれません。なかには親のことを強烈に憎たらしくなったり、復讐したくなったり…。
そのため、心が落ち着いているときにやってみることをおすすめします。そしてもしもそうした反応をしたとしても、それはごくごく普通の反応なので、そういう反応をしてしまう自分のことを責めたり、情けなく感じたり、恥ずかしく思う必要はまったくありません。
ましてや、そんなことを感じてはいけないとか考えてはいけないとか抑圧する方向に頑張らないようにしましょう。
むしろ、「こんなふうに感じている自分が確かに自分の中にいるんだな~」と、第三者的な感じで、自分の内側で感じる気持ちを受け止めてみてください。
では、さっそくひとつめ、「幼少期のあなたと親との関係性」についての質問です。
「幼少期のあなたと親との関係性」についての10の質問
- 親から、性格的な特徴や、好き嫌いなどの好みを一方的に決めつけられたり、尊厳を傷つけられたり、侮辱されたり、拒絶されたり、否定されてばかりいた。
- 親から性的な虐待や、殴る蹴るなどの虐待を受けた。
- 両親はいつも乱暴な言葉で罵り合いをしたり、暴力的な喧嘩をしていた。
- 親はアルコールや薬物、精神的な症状などで情緒不安定のため、友達を家に呼ぶことができなかった。
- 親は心身的に不調で、いつもひどく塞ぎ込んでいた。そのせいでいつもひとりぼっちだった。
- 家庭の経済的な問題の影響で、私が弟や妹の「親代わり」をしていた。
- 親(兄弟姉妹)から、誰にもいえないような秘密を強いられていた。
- 家庭に自分の居場所を感じられなかった。親が恐怖の対象だった。
- 親の機嫌を取るために、いつも顔色を伺っていた。何事もなく1日を終えることが毎日の目標だった。
- 勇気を振り絞って重要なことを親に打ち明けても、まるで取り合ってくれなかった。信じてくれなかった。受け止めてもらえなかった。
「幼少期のあなたと親との関係性」についての10個の質問は以上です。
該当するものが多いからダメとか、少ないのがいいということではまったくありません。あくまでも過去の環境を客観的に振り返り、心の核の部分を形成しているものが「毒親の悪影響」なのか、そうではないのかを整理することが目的です。
それと、多いからといって「毒親が悪い」という話でもありません。影響を受けることと、影響通りに反応することとはまったく違う次元の話ですからね。その点は十分ご留意ください。