よくないものにだって、救われている
娘が中学生のころ、人間関係も勉強も何もかもうまくいかなくて荒んでいたとき、チョコレートを食べるのがとまりませんでした。それはもう大量に食べていました。
当然、身体にはよくありません。でも、あのチョコレートが、あのときの娘をなんとか支えてくれて、いま彼女は立派に大学生になっています。
彼女はもう、チョコレートは食べなくても平気です。でも、もしもあのときチョコレートを禁止していたら、娘は心が壊れていたと思います。それを考えると、チョコレートは娘を救ったのです。
彼のタバコも娘のチョコレートと同じで、彼のストレスを軽減してくれるありがたいアイテムです。
そこで冗談まじりで、「この1本のタバコが俺を癒してくれる~と思って吸ってくださいよ(笑)」と彼にいってみたのです。彼は「え?なるほど」という様子。実践してくれたようであとからとても感謝されました。
彼の意識が「自分を責める」から、「タバコで自分のストレスを癒す」自分への愛に変わったため、そのぶん彼は自分を責めずに済んだのです。
自分を責めずに、許してあげる
たくさんの情報にふれる現代人は、たくさんの「あれはよくない・これが悪い」を自分を責める材料にしています。その無意識を、よ~く見てみてください。いつの間にか自分を責めていることに、ちゃんと気づいてください。
ちゃんと気づいて、見方を変えれば、娘やあの男性の場合のように、そんなに「自分を責めなきゃならないこと」ではないはずです。むしろ自分への「愛」だったりするのです。
責めないで、許してあげてください。自分のことを。
私は思うのです。自分のことを責めていたら、認知症になった家族のことも、同じように責めてしまうだろうって。失敗しようが、カッコ悪かろうが、ダメダメだろうが、「しかたないわね」とほほ笑んでハグしてあげる母親のように、自分をとことん許してあげてください。
その世界がそのまま、あなたの現実になります。現実化のスピードが速くなっているので、あなたの内側の世界の変化は、すぐに現実で認識できると思います。
そう、あなたはやさしい世界に住む「資格のある人」なのですから。
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