人が苦手で、人が怖い
「親の機嫌基準」「親の評価基準」で、物事の善悪や是非などを判断することが習慣化し、いつしか自分を見失って「心が空っぽ状態」で社会に出ると、
- 自分の意思を相手に伝えられない
- 嫌なことを断ることができない
- 素直に人に頼ること、甘えることができない
- 自立した人がどういう人で、依存的な人がどういう人なのか区別できない
- 信頼できる人と、ハイエナのような人との区別がわからない
それゆえに、「信頼関係がどういう関係なのかがわからない」ので、「人との距離感がわかない」「人が苦手で怖い」といった悩みを抱えやすくなります。
そうして心の奥深くに「怒り」をいつも抱え込むことになるのですが、そうした怒りのマグマが心の中に眠っていることが、さらに他人軸から抜け出すことを阻害してしまうところが非常に悩ましいところです。
とはいえ、そうした「怒り」や「幼少期の本音」と真正面から向き合うことができれば、毒親の影響で染みついた依存体質から抜け出し、自立に向かうための大きな足掛かりになります。
そういう意味で、かなり辛く苦しいかとは思いますが、
「抑圧されてきた怒りの正体」
「抑圧されてきた幼少期からの本音」
「抑圧を生み出した原因」
こうしたことを、ひとつひとつ丁寧に紐解き、自分自身で味わい噛み締めてみる作業は、残念ながら避けては通れないのです。
そして、それを乗り越えたときにはじめて
「自分とは一体何者なのか?」
「自分が生きている価値、意味は何か?」
「自分にとっての幸せとは何か?」
といった質問に対する、自分なりの確かな答えが見つかり、その結果、自分軸の人生を手にすることができる。これまでの経験上、僕はそう確信しています。
次回の『「毒親の呪縛」を本気で断ち切る実践トレーニング』は2021年6月16日公開予定です。
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