こんにちは。恋愛相談教室などで1万2000人以上のかたにアドバイスをしてきた、恋愛相談師マーチンです。
先日、恋愛教室に20代の男性がいらっしゃいました。どんなご相談だったかと言いますと、「デートはできるけれど付き合えない病」だったのです。
高校生~大学時代、特に大学時代は年間20人もの女性とデートができているのですが、ほとんどが1~2回で終わり、最大に続いて1人だけ4回目のデートまで行き、そこでフラれて終わったそうです。
「…なんで4回目で終わったの?」
「遊園地に行って告白したら、フラれたんです」
「4回目のデートで遊園地…。普通なら盛り上がるところだけどねぇ」
「告白する前からダメだろうなとは思ったんですが、4回目のデートだし、もう言ってもいいだろうと思って言ったんです」
「えっ? どうしてダメだろうって思ったの?」
「全然会話が盛り上がっていなくて、ダメだろうな…って思いました」
さあ、みなさんにはデートはできるけれど付き合えない理由がわかりますか?では、解説に参りましょう。
男女交際の段階
今回は答えの前に、「男女交際の段階」についての説明からいきたいと思います。男女が知り合って交際し、結婚に至るまでには、次のような段階があります。
- 知り合って、話をする。
- ふたりで会う。
- ハグ、キス、体の交わりなど男女関係が進む。
- 継続してふたりで会って男女関係を結ぶ。これが男女交際。
- 結婚する。
ご覧の通り、これは誰でもご納得いただけると思います。1の知り合って…というのは、リアルで知り合っても、ネットやアプリでも同じです。知り合うだけでは意味がなく、その後、話をするようになってこそのスタートですよね。
唯一の例外は、お見合いだと思います。お見合いのみ、会話をする前にふたりで会うことが可能になっています。だから、会話が苦手な男性諸君はお見合い(結婚相談所)に集まるわけですが!
もちろん、即轟沈します。理由は言うまでもありませんね。結局、会話ができないと会っても意味がないということです。
さて、ここで考えます。先程の20代の彼(Aくんとしましょう)は、年間20人もの女性とデートができているのです。つまり、1→2までは楽々クリアしていると言っていいのです。
ですが!それだけの数デートしていながら、その先に全く進めない。つまり3に至るために必要なものが明らかに欠けている、となります。
つまり、Aくんは「デートで好きになってもらうことができていない」のです。女性に楽しんでもらうことができていない、女性に「また会いたい」と思ってもらえていない、チューしたいと思ってもらえないということです。
こういった視点で、女性に好きになってもらうために必要なこと、それをひとつひとつあげて確認していけば、必ず答えは見つかるのです。
デートで好かれるためには?
では、ここで考えていきます。Aくん、デートがすんなりできるということは、
- 見た目やファッションはNGではない。というよりも、年間20人もデートができるなら、見た目はいいほうだと思うべき。→実際にお会いしたところ、見た目に問題は全然なく、どちらかといえばモテるかただと感じました。
- また、女性と知り合ってデートに至れるということは、普通に会話力はある。→これまた実際に教室で女性と話す姿を見ましたが、問題ありませんでした。
実はAくん、ファミレスの店員さんを口説いてデートに誘ったこともあるのです!ナンパができるのにデートだけで終わるという…なんともバランスの悪い能力の持ち主です。
こうして考えると、見た目に問題はなく「浅い会話」はできるが、深い会話ができないということになるでしょう。これは恐らく、自分の話ができていない可能性が高いと思います。深い話をするには、まず自分の話をすることからはじまります。
いまどんな仕事をしているとか、なぜその仕事を選んだかなどが筆頭で、高校や大学時代にクラブや趣味で没頭したものの話など、「自分が熱を入れたことの話」をすると、自然と深い話になっていきます。
また、そうして自分の深い話をするからこそ、お相手も自分の深い話をしてくれるようになります。こうして深い話をお互いにすると、「ずっと前から知っていたような感じがするね」と口にするようになるのです。
このセリフ、言ったことがある人は多いだろうと思います。私はと言いますと、かなり多くの女性から言われたように思います(もちろん、僕も言っています)。それは「自分を出すのがうまい」ということだと思うのです。
この「自分を出す」ということ。これはAくんにも説明したのですが、たとえば5人の女性とデートした場合、「全員に同じ話をするようになって当たり前」なのです。「そんなことありえない!」と思うかもしれませんが、こういうことです。
先程、「自分を出すのがうまい」という話がありました。これは言い換えると、上手な自己紹介になります。「なぜこの仕事をはじめたのか」「この仕事をしていて、こんないいことがあった、こんなツライことがあった」「学生のころ、こんなことを頑張った」などなど…自己紹介ですよね。
これを、男性は女性に「ウケがいいように話すこと」が大事ですし、女性は男性に「ウケがいいように話すこと」が大事なのです。「ただ、事実を言えばいい」というわけではない、ここ大事ですね!
たとえば、「高校のときに1年間、大学のときに2年間留学して、アメリカのどこどこに住んでいて…」という話をするとします。こういった話は自慢話にもなりかねませんので、話し方が非常に難しいのです。だから、私だったらお相手に同じ経験があったり、「言うことがプラスになる」と判断できるまで言わないです。
また、私の経験上「男性は女性の自己紹介に興味がない」ことが大半。なので、女性が男性に話すときは留意が必要です。これらは「男心、女心を汲んで話ができる力」ということです。Aくんのような事例の場合、こういった力(女心の理解)が欠けている可能性も高いとなるわけです。