「婚活」「成婚」をメインテーマとし、新たなライフプランを初動からサポートしている、婚活FPの山本です。今回は30代後半の独身男性から「新型コロナで失職した彼女から結婚を迫られている。どうしたらいい?」とご相談をいただきました。
当人は年収400万円の会社員で、交際2年。彼女は30代半ばで、いままでは正社員だったものの最近失職、現在は派遣社員になり年収が激減したとのこと。
また、彼女とは基本的に「オンライン」の交際のため直接会った機会も少なく、それで結婚というのに強く抵抗感があるものの、ここで別れるのも愛情的・人情的に辛いそうです。
何とも判断の難しい内容ですね…。しかし、だからこそ要点整理が大切です。しっかりポイントを抑え、判断しましょう。今回は、失職した彼女との結婚について大切なポイントをお伝えします。
「結婚」と「再就職」の可能性は?
まずは、冷静に必要性と実現性を考えましょう。
老後の先々まで考えれば、結婚することはよいでしょう。あなたの年収なら尚更といえます。聞く限り、ほかの女性を探せる可能性がそこまで高くないなか、彼女さんの話は渡りに船といえるかもしれません。
一方で、先々を考えると正社員での共働きも必要。あなたの年収と派遣の彼女さんでは、貯金も含めてギリギリ何とかなるかどうか。今後、あなたにも新型コロナの影響が出るかもしれず、そうなると貯金どころか日常さえ困窮するかもしれません。
幸い、彼女さんの就労意欲は高めなようすです。結婚を迫るのも、いまが苦しいからこそでしょうし、いずれ正社員での再就職も望めるかもしれません。
年収400万円なら、当面を支えることは可能です。しかし、支えられるのはそこまでともいえます。結婚と再就職の両方の可能性を考えてみましょう。
どちらにせよ「年収を上げる努力」は必要
さて、並行的に大切なことなのですが「結局、いままで以上に年収を上げる努力が必要」。結果はともかく努力への覚悟が必要といえます。
重ねてですが、あなたにとって結婚はプラスなことです。仮に別れるなら、改めて婚活が必要になります。しかし、婚活が実る可能性は絶対とは言えず、そこに経済力という条件を付ければ尚更です。
結婚するにも、できなかった場合に備えるにも、どちらにしても年収アップが必要といえます。
一方、彼女さんと結婚した場合は上記の通り。彼女さんがずっと派遣という可能性もある以上、代わりにあなたが年収を上げる必要があります。
…ただ、年齢的に転職が厳しい事情は同じです。ここから年収を上げるには「副業」や「独立」が必要かもしれません。資産運用などで相応に補うことはできますが、年収アップが必要という事情は同じといえます。
どうせ努力するなら、まだ見ぬ人のためではなく、いまの見える彼女のため…という考え方がある一方、結果を出せなかったら見える彼女を巻き込む。そんな現実も想定しておくべきかもしれません。
ひとまずは「同棲」という手もなくはないですが、双方の結果次第、しかも相応に先のことなので、あなたに限ってはおすすめできない手段です。
ひとまず、オンラインでなければこれが基本。実質、出会ってすぐの遠距離恋愛をどうするか…彼女さんとあなたの気持ちや事情を総合的に考えて、最終的に納得できる決断をしていきましょう。
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。