「婚活」「成婚」をメインテーマとし、新たなライフプランを初動からサポートしている、婚活FPの山本です。今回は30代前半の独身女性から「年収が低く、仕事への意欲も低い彼。結婚相手としてどう思う?」とご相談をいただきました。
当人は年収500万円の会社員で、交際3年。彼は同い年で年収300万円の会社員。性格が穏やかで優しいところが好きだが、まさに同僚がそういう男性と結婚し、年収などへの不満をよく聞いているとのこと。また、純粋にお金の面でも心配だそうです。
低年収の男性との結婚はアリかナシか。本気だからこその悩みとは思いますが、ここは少し、広く想像してみましょう。今回は、低年収男性との結婚について大切なポイントをお伝えします。
価値観をアップデートする
さて、まずは基本ですが「世帯年収は低くない。家計管理すれば大丈夫」。純粋なお金の面は何とかなるかと思われます。まず純粋な世帯年収は合計で800万円です。高くはないものの、けして低くもありません。これ以下の世帯も実にたくさんあります。
またライフプランを考えるうえで大切なのは、主に教育費と老後資金についてです。前者は1人1,400万円、後者は4,000万円ほどで、仮に子どもを2人ほど授かる前提なら、ざっくり月20万円貯金できれば事足ります。さらに、老後資金を資産運用で準備するなら、月15万円程度でも足りる計算です。
早い話、彼の収入をすべて貯金や運用に回し、あなたの収入で生活できれば問題ありません。むしろ、これで生活できるよう管理しましょう。
願望によっては足りなくなるかもしれませんが、それならあなたがもっと稼げばよいといえます。違和感はあるかもしれませんが、最近ではよくある話です。それをよしとするか…少し考えてみましょう。
ないものねだり
さて、合わせて大切なことなのですが、「欠点や不満が気になる姿勢は不幸の始まり」。思いやりや感謝、長所を見る姿勢も大切です。
たとえば仮にあなたと同程度の年収の男性なら、あなたは満足できるでしょうか?または年収1,000万円の男性ならいかがですか?…私の予想が正しければ、おそらくダメです。
高年収男性なら、逆に性格面や相性など年収以外の部分に不満を持つかと。実際、私は頻繁にそういう相談を受けています。稀にすべてが完璧と思える男性もいますが、それはそれで浮気の心配や劣等感を生みがちです。
つまり、欠点や不満が気になる姿勢は、どんな男性と結婚しても不幸に繋がりかねません。また、人間関係はどこまでいっても鏡の関係です。あなたも相手から欠点や不満を気にされます。
あなたは、どんな結婚生活がしたいのですか?高め合うライバルと切磋琢磨する生活ですか?
聞く限り、結婚後も仕事をがんばりたい一方、穏やかに暮らせる家庭を築きたい様子です。それなら、まさに彼は適任かと思われます。彼の年収が上がり、多忙になれば、逆にあなたが仕事をしにくくなりかねません。年収が高いゆえの欠点…あなたならわかるはず。
ないものねだりは特にプライベートでは危険です。彼の長所に感謝し、大切にして、互いに思い合える家庭を築きましょう。
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