人から言われて「嫌だ」と感じることは、それぞれ違うもの。たとえ悪気がないとしても、その言葉を受け取った相手が不愉快になるのであれば、やはり言うべきではないですよね。
しかし、職場や友人・知人、子どもの関係者など一定の距離がある相手への発言には配慮していても、相手が夫や妻という「もっとも身近なパートナー」になったとたん、無意識のうちにストレスを与える言葉を投げかけてしまっているケースは、意外とあるかもしれません。
夫源病・妻源病とは
「夫源病(ふげんびょう)」「妻源病(さいげんびょう)」とはその名の通り、夫や妻が原因となって起きる病です。循環器専門医の石蔵文信先生によって名づけられました。
夫や妻の発言がストレスとなって頭痛や動悸を引き起こしたり、夫や妻が自宅の同じ空間にいるだけで体調を崩したり、うつのような症状が現れたりすることがあります。
当初は、夫にストレスを感じる妻の声が目立ち「夫源病」が注目されていたものの、実際には「妻といるとしんどい、疲れる」と感じるなど、「妻源病」に悩まされている男性もいることもわかってきています。
医学的に認められている病名ではないこともあり、ただの「体調不良」と捉えてそのままにしていると、状態が悪化してしまうことも…。
パートナーを夫源病・妻源病にしかねない「10の禁句」
そこで今回は、パートナーを追い詰めたり、ストレスを与えたりしかねない「10の禁句」を、夫から妻へ、妻から夫へのそれぞれ5つずつご紹介します。
実際にこういった言葉を投げかけられているという人は、気づかぬうちに夫源病・妻源病になりうるリスクがあるため要注意です。また自分の発言に心当たりのある方は、パートナーの心身を守り、夫婦円満な家庭を維持していくためにも、今後言わないようにしてくださいね。
夫から妻への5つの禁句
まずは、妻を夫源病にしないために、夫が妻に「言ってはいけない」5つのワードをご紹介します。
1.「みんな、それくらいやってるよ?」
日中は忙しく働き、家に帰れば家事や子どもの世話に追われ、でも夫は協力的でなく帰りも遅い…などの生活をしている女性の場合「いまの仕事をやめて働き方を変えたい」「家事・育児の分担を見直したい」と気持ちが揺れたり、悩んだりすることもあるでしょう。
しかし、そんな妻をねぎらうどころか、「いまどき、女の人はみんな仕事と子育てを両立してるんだから、できるでしょ」「甘いんじゃない?」など、取り合わない夫も。こういった夫は自分にも厳しいことが多く、妻という「もっとも身近な人への評価」ほど、厳しくなってしまうもの。
ですが実際には、同じ家庭を持つ女性でもそれぞれキャパシティは違います。人によってはそんな夫の発言でさらに自分を追い込み、体力的・精神的にいっぱいいっぱいになりもう限界…ということにもなりかねません。