美しい着席の仕方と基本の食事マナー
4.着席時のマナー
ウェイターが最初に引いてくれた席が最上席なので、主客または女性が座ります。
西洋マナーでは基本はレディーファーストですが、女性のほうがおもてなしをする場合は、ホステスとしてゲストである男性を上座にすすめましょう。
ただし女性がアルコールを注ぐことはNGですのでお店の方にお任せしましょう。
5.着席のポイント
お席にご案内されたら、椅子を引いてくださる方に極く軽い会釈で着席。基本的に、椅子の左側から出入りするのが通常です。
椅子の前に進んだら、テーブルの近くに立ち、お店の方が椅子を押してくださり、あなたの脚に触れたら、ゆっくりお掛けください。
もし、あなたの立った位置がテーブルから離れてしまっていると、一度座った後に、さらにまた椅子を動かさなければならず、慣れてないマイナス印象となってしまいます。
座ったときに、ご自分とテーブルとの間が握りこぶし1つか2つ分空くよう、練習してみるのもよいかもしれませんね。
6.エレガントな座り方
着席した後の姿勢は、椅子の背もたれにグッタリと寄りかかると上品な印象を与えません。基本的に背もたれは無いものと考え、背筋を伸ばして姿勢を正して座ってください。
椅子から立ち上がる動作も座るときと同じで「垂直に動く」ことがポイント。「どっこいしょ」と前かがみになることのないように、上半身を地面と垂直のまま、まっすぐにスッと立ち上がるようにしましょう。常に「エレガント」を意識することがとても大切です。
7.お食事のマナー
ナプキンを広げるタイミングは、オーダーが終わった後から、最初の飲み物が運ばれてくるまでの間ぐらいがいいでしょう。お食事が運ばれてくる前には、広げておきましょう。
また、意外とうっかり置いてしまうのが、ハンカチ。ナプキンが用意されているレストランでは、そちらを使うのがマナーです。ご自分のハンカチを使うのは、「こんなナプキン使えない」という意味となり、大変失礼となりますのでご注意を!
離席時は軽く畳んで、椅子の上か背もたれに置きます。使用した部分は、上手に中に折り込んで、まわりの方から見えないようにしておくのも、女性として気をつけたいマナーです。
8.コーヒー・紅茶のお作法
コーヒーカップやティーカップは、カップの取手に指を入れず、親指・人差し指・中指の3本で取っ手の部分をつまむように持ちましょう。このときも指はそろえて美しく。
スプーンは立ててゆっくり使用し、使用後はカップのうしろ側に置きます。基本的に、カップのみ持ち上げ、ソーサーはテーブルに置いたままでいただきます。
ただし、テーブルとの間が空いてしまうソファなどに座ったときや立食の場合は、ソーサーを左手に持つとよいでしょう。