お酒のNGマナー1.「乾杯」を一度しかしない
韓国人はお酒を飲むたびに「コンベ(乾杯)」をします。
これは筆者がセブ島に留学したときに知った韓国文化です。セブにはなぜか韓国人が多く、韓国料理屋さんも多くあります。
韓国人のお姉さんたちに連れられて居酒屋にお酒を飲みに行き、コンべ~!(乾杯)をして飲み始めたのですが、そのあと何度も何度もコンべをすることに驚きました。みんながベロベロになってお開きになるまで、多分30回くらいしたと思います。
「なんで何回も乾杯するの?」と聞いたところ、「一緒にお酒を楽しむための習慣」だと教えてくれました。
韓国ではソジュ(日本でいう焼酎)がよく飲まれます。筆者は最初、どのタイミングでコンベをするのかわからなかったのですが、よくよく観察してみると、誰かがお酒をつぎ足すごとにしていたようです。
韓国の居酒屋に行くと、団体客は毎回「コンべ~!」をしています。しかしこれは飲み会や宴会など限定で、仲のいい友達とゆっくり飲むときなどは、自分のペースで飲む場合もあるようです。
お酒のNGマナー2.目上の人の前でお酒を飲む
韓国のドラマや映画で、韓国人がお酒を飲むときに、顔を横に向けるシーンを観たことがある方もいるかもしれません。日本人にとっては少し不可解な行動ですよね。
しかし、韓国では目上の人や年上の人と一緒にお酒を飲むときは、「横を向き、口元を隠して飲む」のがマナーです。日本のように顔を正面に向けたままお酒を飲むことは失礼に当たります。また、目下の人は目上の方にすすめられてはじめてお酒を飲むことができます。
これは、「目上の方の前でお酒を飲んではいけない」という儒教の教えによるものです。なお、このルールはお酒の席だけのものですが、水やコーヒーを飲むときに顔を背ける人もいます。