人と比べるのは悪いことばかりではない
私たちは孤立した生き方をしない限り、常に人と接しながら生きています。そのため、意識するしないにかかわらず、人を批判したり羨んだり、さげすんだり…と、人を評価し、同時に自分のことも周囲の人と比べながら自己評価しています。
他者を見ることで自分を知ることができますし、それによってやる気を起こしたり、相手のプラスの面を真似して、もっと上を目指そうと努力したり、尊敬する気持ちを抱いたりすることもあります。比べることで自己の内面や勉強、仕事の面でプラスになる面は多いはずです。
「人の振り見て、我が振り直せ」ということわざがあるように、周囲の人と比べるからこそ、自分の未熟さや劣っている面に気がつき、反省し、改善することもできます。
私たちは人と比べることなく、社会生活を送ることはほとんど不可能だといえるでしょう。
何が問題かというと、人と比較して極端にバランスを欠いた感情を抱くことです。
劣等感など自己否定感を強くすることや、逆に優越感をもって相手を見下し、傲慢になることは、どちらも自分の人生にとって大きなマイナス要因になります。「人と比べたあとの気持ちの持ちかたが大事」だということですね。
そこで必要なのが「自己尊重」の意識を高めることです。
「いま、ここにいる自分」が(理屈抜きに)尊い存在なのだ」という意識を、頭の理解ではなく、心の深いところ(魂)でわかっていて、「あの人はあの人、私は私」という見方ができれば、劣等感を持つこともなく、傲慢になることもなく、嫉妬に苦しむこともないはずです。
人間ですから、プラスにしてもマイナスにしても、感情はあって当然です。マイナス感情をゼロにして、常にプラスでいなければならないということではありません。あくまでもバランスの問題で、自分が楽になればいいのです。
自己尊重感を高め、自分の発展向上の方向に意識が向くように、脳の回路を創っていきたいものです。そのためには「ほめ日記」のメッソドは最良のものだと私は思っています。
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