受験生の子どもの態度が面倒くさいときの対処法
中学3年の受験生の娘は、志望校見学に行ってモチベーションが上がり、そこから1週間位はよく頑張って勉強していました。
でも、その夜はちょっと違いました。
塾から帰ってきて、家族で夕食を食べて、食後にアイスを2個食べたところまでは機嫌がよかったのですが、夜9時くらいになって勉強を始めようとするも、なかなか気持ちが乗りません。「勉強しなきゃと思っているけど、やりたくないモード」に入って、うじうじしていました。
そしてリビングの床で横になり、タオルケットを被って殻に閉じこもり始めたので、私は面倒になって娘から離れてその後は放っておきました。
すると娘はめちゃくちゃ機嫌が悪くなり、自分の部屋に閉じこもって、私が声をかけてもロクに返事もしません。翌朝起きてきても機嫌が悪いのが続いているので、私はとても腹が立ちました。
でも、塾講師仲間(私はたまに塾講師もしています)の女子大生に以前聞いたのですが、高校受験前は、やっぱり日々いろいろな感情が自分の中で渦巻いてメンタルが不安定になるらしいのです。
その講師仲間のお母さんも、彼女の様子を見て「こっちのほうが気落ちしそうだ」と言っていたそうなので、これはわが家の娘に限ったことではなさそうです。
娘が不機嫌なまま学校に出かけていって、しばらくは私も娘に腹が立ってイライラしていたのですが、落ち着いて考えてみると、「娘も心の中で葛藤があって、辛い気持ちを私にわかってもらいたかったのかな」と思いました。
以前読んだ育児本に、小さい子に「いま忙しいからあとで」というのはNGだと書いてありました。「いま手が離せないから10分待ってね」などと伝えるのがよいそうです。
「忙しいからあとで」と言われると、子どもは大切にされていないと寂しい気持ちになり、それが積み重なると、「どうせ聞いてもらえない」と悩みを抱えてしまうようになってしまうようなのです。娘も私に放っておかれて、寂しい思いをしていたのかもしれません。
自分の中のモヤモヤした苦しい気持ちを上手く伝えられずにうじうじしている娘を見て、「さっさと勉強するのか、寝るのかどっちかにすればいいじゃん」と思ってイライラしてしまった自分を反省しました。
人生初めての大きな挑戦を前にしているのですから、不安になりますよね。勉強しなきゃと焦っているけど、疲れて勉強したくないときだってあるはずです。
私もまだまだ未熟者ですね。
子どもの気持ちに寄り添うのは、共感することが苦手な夫には難しそうなので、私がちゃんとやってあげなきゃと思いました。
これからは「娘がいま、どういう気持ちでいるのか」とよく考えるようにしようと思います。正直、ちょっと面倒なときもありますが、それも受験までのことですからね。
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