こんにちは。韓国在住歴3年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
きょうは、「韓国の祝日」についてお話しします。
韓国の祝日
韓国の祝日は、新暦・旧暦ミックス。「旧暦」の祝日は3つあり、
- ソルラル(旧正月)
- 釈迦誕生日
- チュソク(日本でいうお盆)
です。この3つは毎年日程が変わるので、時期が近づくと「今年のチュソクは○日から○日です」なんていう風にニュースでもお知らせしてくれます。
昨年2021年の韓国の祝日は、
- 元旦:1月1日
- 旧正月:2月11日〜13日
- 三一節:3月1日
- 労働者の日:5月1日
- 子どもの日:5月5日
- 釈迦誕生日:5月19日
- 顕忠日:6月6日
- 光復節:8月15日(8月16日に振替)
- チュソク:9月20日~22日
- 建国記念日:10月3日(10月4日に振替)
- ハングルの日:10月9日
- クリスマス:12月25日
でした。日本と同じものは、元旦と子どもの日ですね。チュソクは、日本でいうお盆休みのような日です。先ほどもお話ししましたが、チュソクは旧暦で表すので、その年によって少し時期がずれます。
では、このなかで筆者が好きな祝日「ハングルの日」について詳しく解説します!
「ハングルの日」って?
ハングルの日とは、韓国の文字「ハングル文字」を作った世宗大王の功績をたたえ、ハングルの普及・研究を奨励する日です。
韓国語スクール「K Village」によると、もともと韓国では中国のように漢字を使っていましたが、漢字はとても複雑で難しいものでした。そのため、一部の上流階級の人だけの使用に限られ、一般市民は文字の読み書きができず生活に不便があったそうです。
それを不憫に思った世宗大王が、「一般市民もわかる独自の韓国文字」として作り上げたのがハングル文字です。
ハングル文字の正式名称で、またそれについて解説した書物「訓民正音」は、ユネスコの世界記憶に選定されたすごい言語。何がすごいのかというと、このハングルは科学的に作り上げられた音声文字だったのです。
普通、文字というのは漢字でも英語でも、なにか生活のなかから生まれた起源があります。
たとえば漢字の山は山の形をそのまま表した象形文字、アルファベットのAは牛の頭をかたどったものです。アルファベットを作ったと言われているフェニキア人の言葉で牛は「アレーフ」であったことから、頭文字をとってAを「ア」と表現しました。
しかし韓国語の場合は、すでに音声ができあがった状態から言葉を作り上げていきました。人・空・土をかたどった母音、そして発話の口をかたどった子音を組み合わせることで、韓国語の細かい発音までかきわけることができます。
しかもこの文字を「どのように、どのような根拠をもとに作ったか」を記している「訓民正音」がいまも残っているので、謎が多いと言われている言語の起源を細かく知ることができます。言語好きな人なら、きっとハングルの歴史や起源に魅了されてしまうこと間違いなしです!
「もっとハングルについて知りたい!」という人は…
ちなみに筆者は、ハングルの文字自体もかわいくて大好きです。もっとハングルについて知りたいという人は、韓国の「国立ハングル博物館」に行ってみてください。
ところどころにハングルをかたどちったオブジェが置かれていて、ハングル好きにはたまらない場所です。
直接いけないという人は、詳しい説明が書かれているホームページを見るだけでも楽しいですよ!
- 国立ハングル博物館
- 公式サイト
- image by:Shutterstock
- 参考:韓国語スクール K Village
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。