どうしたら手放せるの?
では、どうしたら相手に執着する気持ちを手放せるのかと考えていきましょう。
「夫婦円満になるために」「また相手と幸せになるために」という目的を変えなくてはとまで考える必要はありません。
ただ、「夫が浮気をやめるように」「妻が私のことを大切に思うように」とか、「パートナーが家に帰ってくるように…」という文章の相手を私に変えてみることです。
「浮気をされない私になるために」「愛する人に大切に思われる私になるために」「大好きな人がずっと一緒にいたいと思う私になりたい」。
もちろんそれが簡単に受け入れられるときもあれば、そう思えないときもあるかもしれません。
でも、「私が」という目標にすれば、相手の態度や行動で自分がぶれなくなります。そしてどんなことがあっても、必ず私も人生もその目標に近づいていきます。
あなたのビジョンは?
最後に、以前の僕の話を少しご紹介して、この文章を終わります。
それは、別れたくないという一心で、自分の離婚問題に向き合っていたころ。「妻を失いたくない」「家族を失いたくない」という思いで、はじめは当時の妻とうまく関係を持てるようにとずっと頑張っていました。
何年もその苦しい状況が変わらなかった、あるとき。自分は本当はどんなことを求めているんだろうと、自分自身に問いかけるようになっていました。そのときにぼんやり頭に浮かんだ絵ずら、情景があるのです。
庭で遊んでいる子どもたちを穏やかに微笑みながら見つめている僕と妻。何をしているわけではないのですが、本当に平和で穏やかな空気に包まれている。
別の日にまた、「自分の本当にほしいものは?」と問いかけても、また同じ情景が浮かんでくるようになりました。次第にその情景を1日に何度も想像するようになっていました。
ただ思い浮かべる情景のなかの妻は、当時の妻でもまた知っている人でもありませんでした。あれだけ当時の妻に執着していたのに、誰でもないのです。
そのころはまだ心理学やカウンセリングを学んでいなかったのでそういった認識はありませんでしたが、いま考えると「手放し」、そして自分のなかのビジョンに繋がって見ていたのだと思います。
そしてそのビジョンを見続けるようになってから1年経たずに、いまの妻と出会いました。
夫婦の問題から本当の自分の幸せを見つけ出すためには、
- 心に向き合うこと
- 感情に向き合うこと
- 執着を手放すこと
- ビジョンを見つけること
こんな短い文章で羅列するほど簡単ではないときも、もちろんあるでしょう。でも、僕はあなたを全力で応援しています。
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