みなさん、こんにちは。夫婦、家族のカウンセリングサイト「Foo-cen」代表・吉原です。
きょうは、夫婦の問題から自分の本当の望む幸せを見つけていく心のプロセスをご紹介します。
夫婦の問題から本当の幸せを見つけ出すために
離婚、別居、浮気…夫婦の問題に取り組むとき、私たちの目はどうしても相手が変わってくれることに向いてしまいます。
「どうしたら夫が帰ってくるのだろう」「妻はどうしたら離婚する気持ちを変えるだろう」「パートナーが浮気をしなくなるには?」
もちろん、相手が変わってくれればいまの苦しみはすべて解消します。そして、相手が変わってくれるためなら自分も変わろう、努力しようと思うでしょう。
でも、実はここに少し落とし穴があるのです。
- いままで知らず知らずに相手を傷つけていた言動に注意する
- 怒りっぽかった性格を変えようと決意する
- まず相手の気持ちを考えるようにする
- 優しくすることを常に心がける
やろうとしていることはまったく間違ってはいないし、その努力で関係が改善すれば全然OKです。
ただその努力には常に我慢が必要だったり、注意をし続けていないといけないとなると、なかなか長続きはしません。気がつくとまた同じ喧嘩を繰り返している。そんなこともめずらしくはありません。
カウンセリングでは、どうして怒りを感じてしまうのか?なぜいつも相手を責めたい気持ちになってしまうのか?心のなかに目を向けて、その根っこにある感情を癒していきます。
自分の心のなかに埋もれている感情に向き合うことができるようになると、周りの人の感情や気持ちにも気づけるようになっていきます。
すると、何かを我慢したり、いつも自分の言葉に気をつけていなくても、自然にいままでの自分の言動とは違ってくるのです。
自分にそんな変化が起こると、「最近少し相手の態度が変わってきた」とか、「相手も少し優しくなったように思う」など関係性が変化したことを実感するようになります。
やはり、自分が変わると周りの世界も変わるのです。
「手放す」が必要なとき
ただ、それでも相手の別れたいと言う気持ちや浮気など、相手の本当に変わってほしいと思うところが変わらないと、自分の苦しさや悲しさはなくなりません。
このとき、必要となってくるのが「手放し」です。
相手を変えてしまいたい気持ちは重々わかるのですが、相手が変わることを目的にしてしまっていると、相手の言動だけに一喜一憂して、自分の幸せな気持ちも相手次第になってしまいます。
また、私たちの心は、自分が帰ってくることをひたすら待たれていたり、自分が改心することをずっと期待されていたりする場所に近づきたいとは感じないもの。
それがたとえ正しい答えだとしても…執着されればされるほど、離れたいと感じてしまうのも人の心理なのです。
だから、少し難しいと感じるかも知れませんが、相手が帰って来るために、相手が変わってくれるために、相手が改心してくれるために…という相手に執着する気持ちを「手放す」。そんな作業が必要なときがあるのです。