毎日の家事や育児、仕事に追われ、夫婦でゆっくり抱き合う時間がない。したくても子どもたちが気になったり疲れていたりして、情熱をかけられない。
こうした日々の慌ただしさからレスになる夫婦は多く見ますが、防ぐ方法はないのでしょうか。
リラックスしてふたりの夜を楽しむには、家のなかを工夫するのも大事。そこできょうは、筆者の知人である円満夫婦たちに聞いた、「間取り」や「空間」を変えてみることでレスにならない過ごし方をご紹介します。
子ども部屋と寝室の距離を空ける
私と夫が寝る部屋は廊下の突き当りで、子ども部屋は反対の角部屋にしました。
夜、寝室で話しても声が聞こえることはないと思うし、大きくなれば子どもたちもプライバシーが必要だし、最初から離しておいてよかったなと思います」(女性/38歳/総務)
一番手っ取り早いのは、このように子ども部屋と夫婦が寝る部屋を離すことです。
子ども部屋のすぐ隣に主寝室があると、子どもたちの気配を感じるうえに自分たちの様子も悟られてしまいがち。これでは集中できませんよね。
廊下を挟んだ向かいにそれぞれの部屋を構えたり、階を分けたり、なるべく距離を取る間取りを考えましょう。
子どもの年齢が低いときは親子一緒に寝る家庭も多いですが、夫婦の寝室を使うと行為をする場所がなくなる恐れがあります。
リビングや客間などに期間限定で家族が布団を敷くスペースを作り、主寝室は夫婦が過ごす部屋として確保しておくのも大切な工夫です。
住む家によって間取りは決まっているので難しいときもありますが、「主寝室をなるべく隅の部屋にする」だけでも、夫婦の時間を守れます。
「壁際」の防音を工夫する
「我が家は寝室と子ども部屋が隣同士なので、壁際にタンスや鏡台を置いて、反対の窓がある壁のほうにベッドを置いています。
とにかくベッドを遠くにしたいのと、防音になればなと思って子ども部屋と隣接する壁に家具を設置しました」(女性/34歳/営業)
間取りの関係でどうしても子ども部屋と主寝室が隣り合う夫婦は、壁際の防音を工夫しているそうです。
ウォークインクローゼットがあるとそれだけでもう一つの壁になってくれますが、ない場合はタンスなど背の高い家具を配置する、テレビのように音を出せる家電を置くなど、夫婦の声を隠すインテリアを考えましょう。
同じく、子ども部屋も主寝室と接する壁には家具を置いたり、ベッドや布団は反対側に設置すると、より気配を遠ざけることができます。
子どもが近くで寝ていると思うとどうしても行為に没頭することが難しく、また声なども気になりますよね。部屋が近いときは、壁際の防音を考えたり、ベッドや布団の配置を工夫することで、少しでもリラックスできる空間を作れそうです。