こんにちは。韓国在住歴4年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
みなさん、北京2022オリンピック競技大会(以下、北京オリンピック)は観ましたか?筆者の周りでは、連日北京オリンピックの話題で盛り上がっています!
最近、韓国でもまた新型コロナウイルスの感染者数が増えてきたこともあり、多くの会社が在宅勤務を推奨。
在宅勤務になって、家での時間が増えたこともあり、「オリンピックを見ながら仕事をしている」なんて生徒さんが何人もいます。
そのせいか、「例年の冬季オリンピックよりも今年の北京オリンピックは関心を集めているんじゃないか」というのが筆者の勝手な考えです。
今回は、 韓国人の「東京2020オリンピック競技大会(以下、東京オリンピック)」と「北京オリンピック」の反応比較についてお話します。周りの韓国人のリアルな意見を集めてみたのでぜひ楽しんでみてください。
開幕式の比較
まずは開幕式の印象について聞いてみました。
ある筆者の日本語の生徒さんは、「日本はコロナ禍ということもあり、どちらかというと控えめな印象を受けた。しかしそのなかでも日本らしさを表現していて興味を持ってみることができた。
一方、今回の北京オリンピックの開幕式で韓国の韓服(いわゆるチマチョゴリ)を来て登場したときは呆れて笑えた」と話してくれました。
これは、朝日新聞デジタルでも報道されました。
実は最近、中国が韓国の文化として知られているキムチや韓服、そのほかの文化などはもともと中国固有の文化であると主張しているのです。
主張しているだけなら韓国人は「はいはい」とあまり気にしていなかったのですが、それを主題としたドラマを制作したりするなど、度がすぎた行動にさすがの韓国人もイライラしてきている雰囲気を感じます。
そこで今回のオリンピックですから、多くの人が呆れてしまったということです。
しかも中国がキムチや韓服などを自分の物だと主張し始めたのがここ最近のことで、NetflixやBTSなどを通じて韓国文化が世界的に少しずつ注目されはじめた時期と重なります。韓国人からすれば、中国の行動は理解できないでしょうね。
参考までに、東京オリンピックの開幕式のときに特に悪く言っている人は筆者の周りではいませんでした。
ジャッジへの不満
オリンピックを行うと毎回話題になるのはジャッジの公平性です。
東京オリンピックのケニア戦女子バレーボールのときの日本人審判に対しても、彼女のジャッジに対して疑問を持つ人たちがいました(参考:韓国公共放送MBC公式YouTube)。
このあと、日韓戦を控えていたこともあり韓国からは不満の声があったのは事実です。
しかし、ある韓国人は「それでも東京オリンピックのジャッジは北京オリンピックに比べれば本当によかったと思う」と話します。
北京オリンピックではどんどん他国の選手を失格にしたり、規定違反として出場さえさせない例が出ています。
ノルディックスキージャンプの混同団体戦の際、高梨沙羅選手など女子選手5人がスーツの規定違反で失格になりましたね(参考:東京新聞)。
韓国でも男子ショートトラックで、ある韓国人選手がファインプレイをしたようにみえましたが、ルール違反と判定され、決勝進出を逃したことがありました(参考:産経新聞)。
公平か不公平か真相は定かではありませんが、北京オリンピックのジャッジに不満を持つ韓国人が多いのは事実です。
ほかにも食べ物、宿泊施設、選手のマナー、報道の自由などの面で東京オリンピックのほうが印象がよかったと話す韓国人が筆者の周辺では多い傾向です。みなさんはどう考えますか?
- image by:Asatur Yesayants/Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。