こんにちは。韓国在住歴4年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
この時期は、日本では卒業式シーズンですよね。SNSでも卒業に関する投稿が多くあり、「ああ、もうそんな時期か」と感じました。
それと同時に韓国に来て気づいた日韓の卒業式の違いについても思い出したので、本日は日韓の卒業式の違いについてお話しします。
卒業式の時期
まず韓国の卒業式ですが、日本よりも1カ月早い2月に行われます。
韓国は入学が3月なので、授業関連すべての日程が日本より1カ月早いです。
余談になりますが、筆者は日本の大学を卒業してすぐ韓国の大学付属の韓国語学校に入学しました。その際、日本の大学の卒業式と韓国語学校の授業がまるかぶりしていたんです。
筆者はあまり大学の卒業式に興味がなく、衣装を準備したりするのも面倒なので事情を説明して卒業式を欠席しました。
ですから韓国の学校に進学が決まっているかたは、日本の卒業式か韓国の学校の授業どちらを優先するか早めに考えておく必要があります。意外と直前に気づくかたも多いそうなのでご注意ください。
卒業式での服装・スタイル
卒業式で服装も日韓では違いがあります。
日本での卒業式といえば、高校生は制服、大学生は着物や派手すぎないスーツやドレスを着る場合が多いですよね。韓国では高校生は学校指定の制服か卒業ガウン、大学生も卒業ガウンが多いです。
日本でいう堀越高校のような、芸能人が多く通う高校「ソウル公演芸術高校」は、制服がかわいいことでも有名です。
2018年にBTSのマンネメンバー(マンネ:韓国語で末っ子の意味)であるジョングクもこの高校を卒業し、その際メンバーも参観に来たことで話題になりました。
また今年は日本人韓国アイドルのレイちゃんがこの高校を卒業しました。
日本では化粧禁止の高校も多いですが、韓国は大抵の学校がある程度の化粧に関しては厳しく禁止していないイメージがあります。この高校は芸能人が多いこともあり、みんなばっちりメイクですが、普通の学校も卒業式は化粧をして参加する場合が多いそうです。
大学はアメリカのドラマでよく見るような卒業ガウンをみんな着ていますよ。
卒業式の参加者・プレゼント
日本の卒業式といえば、厳かな雰囲気のなかで行われますよね。
特に高校は一人ひとりが入場して、数日前から練習して、楽しいイベントというよりは「行事」のイメージが強いです。
一方韓国の高校は(もちろん高校によって違いますが)、つらい受験地獄からの解放ということもあり、みんな思いっきり楽しむという雰囲気を感じます。
SNSなどをのぞいてみると卒業証書と、後輩や両親からもらったプレゼントや花束を抱えている写真が多くあります。
大学も同じで卒業ガウンといくつもの花束、たくさんのプレゼント、卒業証書がセットです。卒業写真も卒業ガウンを着て写真を撮っている人が多いみたい。
ただ韓国は卒業した後も就職活動を続ける人が大半なので、卒業したときには就職先が決まっている日本に比べれば、そこまで心は軽くないかも…と思ったりします。
いかがでしたか?きょうは、日韓の卒業式をくらべてみました。
この記事を執筆するにあたって、筆者が日本語を教えている生徒と卒業式についての思い出を話していたのですが、筆者も日韓の卒業式の違いにおどろきました。韓国映画を観るときなどに、卒業式のシーンがあったらぜひよく観てみてくださいね。
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