こんにちは。韓国在住歴4年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
いままで厳しい規制をかけていたものの、新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増えていた韓国。3月のニュースでは、韓国はだいたい5人に1人がコロナに感染したという計算が出され、驚いた人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな韓国のコロナ禍も徐々に落ち着きつつあります。きょうは、現在の韓国の新型コロナウイルス感染状況についてお話しましょう。
感染者数が急増した韓国の「いま」
新型コロナウイルスの感染者数は、ネイバーで確認しています。
まだまだ依然と高い数値ではありますが、グラフから見てもわかるよう全般的に減少傾向。
筆者が日本語を教えている生徒に聞いた話ですが、最近では「新型コロナウイルスに感染しない人は友だちがいない人だ」という言葉があるそうです。それほど、新型コロナウイルス感染が当たり前になってきているんですね。
オミクロン株が流行してからは、感染者数に比べて死亡者数が大幅に減少したことから、徐々に緩和規制も始まりました。
いままでは入店前にワクチンの接種証明を示す「防疫パス」が義務でしたが、先月からこの義務がなくなりました。また、4月18日からは飲食店の営業制限やイベント・集会の人数制限など、新型コロナ対策の規制が撤廃。(参考:KBSニュース)
2年以上続いていた社会的距離も解除され、私的な集まりの人数制限がなくなり、食堂やカフェ、ジムなど、大衆利用施設も一晩中営業が可能です。(参考:MBCニュース)
2年間静かだった夜の中心街も、あっという間に活気を取り戻しました。このニュースでは「人が多すぎてタクシーが捕まらない」「バスの本数を増やすべきではないか」という声もさっそく上がってきています。
ただし、映画館や交通施設内での飲食は25日から可能になり、屋内外マスクの着用義務と確認者の7日隔離義務はそのまま維持されます。
韓国政府は今回の措置以降、防疫状況を2週間見守った後、野外マスクの着用義務を解除するかどうかについて議論するそうです。マスクの着用義務以外は、ほとんど新型コロナウイルスが流行する前の生活に戻ったという感覚があります。
新型コロナウイルスに感染すると会社から与えられる「コロナ休暇」も、5月以降はなくしていく会社も多いそうです。
多くのところで「以前の生活に戻ろう」という動きがみられます。たとえば、化粧品販売の仕事をしている生徒によると、最近口紅を購入するお客さんが以前より増えてきているようです。その話を聞いて、「新型コロナウイルス収束の兆しが見え始めてきているのかも?」と期待が生まれました。
ほかにも日本の大学に受かった生徒たちや、日本の企業に合格した生徒たちが次々とビザを取得して日本に行く様子を見て、何となく社会全体の雰囲気が変わってきているのを感じました。
以前、最近日本語の授業が増えたというお話をしたことがありますが、授業はさらに増え続けています。
個人授業だけではなく、最近は日本語授業を中断していた企業からの授業依頼もどんどん増えてきていて、本格的に回復に向かっているのを感じます。
社会的距離を解除したことでおそらくまた爆発的に感染者が増えることが予想されますが、各自が自分の身を最大限守りながら新型コロナウイルスの収束を心待ちにしています。日韓を自由に行き来できる日も近づいてきていますね!
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