蛙化現象でも、相手をまた好きになったエピソード2つ
ここからは、蛙化現象を乗り越えて相手のことをまた好きになったという体験談を2つ紹介します。
実際のエピソードを読んで、再び恋を動かす際の参考にしてみてくださいね!
かつて「気持ち悪い」と思った彼が生まれ変わった
「彼と別れた理由は、食事のときの咀嚼音や部屋を歩いているときの足音がとにかく気持ち悪いと感じたから。付き合って1カ月で生理的に受け付けられなくなって、振ってしまいました」
1年間の片思いが実り、ようやく付き合えたという彼氏とたった1カ月で別れてしまったAさん。「この1年は何だったの?」と落ち込んだそうですが、時間がたつにつれてだんだんと彼への不快感が消えていったといいます。
「ちょうど半年経ったころ、ふたたび彼に会ったんです。そのときはもう気持ち悪さとかが消えてて、むしろ突然振ってしまって申し訳ないなと思ってました。不思議なことに彼の食事をしている様子も不快に感じませんでした」
時間が経って気にしなくなったのもあるだろうと話しますが、Aさんはそれ以上に彼の努力が心に響いたと言います。
「彼、私に振られてから食べ方のマナーをものすごい勉強したらしく…歩き方とかも直したんだそうです。私が気持ち悪いってもう二度と思わないようにと、ただならぬ努力を重ねたようでした。見た目もすごくかっこよくなってたんですよ」
復縁できるかどうかも分からない状況のなか、Aさんのために必死に努力を重ねたという彼。そしてAさんはついに、蛙化現象で別れた彼と復縁します。
「時間が経って忘れたのもあるし、彼の努力にキュンとしたのももちろん復縁の理由です。でも何より、離れていても私を思い、愛してくれる人がいるんだっていうことがうれしくて…それからは蛙化現象も起きていません」
彼からの愛が、Aさんの自己肯定感を高めるきっかけにもなったんですね。
蛙化現象を受け入れ、支えてくれた彼との結婚を決めた
「私、もともと理想が高かったんです。恋に恋してたっていうか…恋愛って少女漫画みたいにロマンチックに進んでいくんだろうって思ってました。だから彼と付き合ったときも、すぐに理想と違うと思って振りました」
そう話すBさんの薬指には、プラチナの結婚指輪が光っていました。
「案の定彼も理想と違うような気がして3カ月も経たないうちに振りました。それからしばらくして、何事もなかったかのように彼から連絡がきたんです。『俺はいつでも待ってるからね』って」
最初はそのメッセージすら気持ち悪いと思ってしまったBさん。しかし他愛もない世間話を重ねていくうちに、徐々に心境の変化が現れます。
「わけのわからない理由で振ったのにもかかわらず、なんでこの人は私のことをまだ好きだって言ってくれるんだろう?って疑問が湧きました。それでだんだん、また彼に惹かれていったんです」
それからもしばしば蛙化現象が起き、突き放してしまったというBさん。しかし彼は、そんなBさんを丸ごと受け止めてくれました。
「彼に抱いていた嫌悪感が思い込みだったってことにハッキリ気づき、理想とは違うけど、彼もいい人だなって思えるようになりました。友達に怒られたのも大きいかもしれません。『夢見がち過ぎてやばいよ!』って真剣に言われちゃいました。だけど理想を捨てることはできなくて…たまに衝動的に『別れたい』と思ってましたね。でもそれじゃあ何も変わらないじゃないですか。ただ彼を傷つけるだけ…それで私、自分の蛙化現象を受け入れることに決めたんです」
最初はなかなか受け入れられず、理想と現実のギャップに何度も頭を悩ませたというBさん。しかし、運命の出会いがBさんを変えます。
「好きな俳優ができたんです。見た目とか声とか理想のまんまで。その彼をテレビで見たときに『あ、理想は理想のままだから素敵なのかもしれない』って思いました。きっと理想の人が隣にいたら、その人のことも『やっぱり違う!』って振っちゃいますもん。理想の推しがいて、私を愛してくれる彼がいる…そんな現実が何より幸せなんじゃないかなって気づけました。それで蛙化現象を克服できたんです」
いまでは夫婦2人、仲良く推し活に励んでいるそうです。
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