こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
いまは韓国での生活にすっかり慣れ、帰国した際に「逆カルチャーショック」がありました。今回は昔のことを思い出しながら、在韓日本人が韓国に来てびっくりしたありえない習慣についてお話しします。
韓国に旅行に行く予定のかた、韓国在住を考えているかた、そうでないかたもぜひ最後までご覧ください。
食後のコーヒーやデザートは必須!
驚いたことは、何といっても「食後のコーヒーやデザートは必須」ということ。
韓国では、お昼ご飯はみんなでがっつり食べることが多いです。
大きな会社だったら社員食堂があって一人席で食べることもありますが、そうでない会社はたいていお昼ご飯は外に出て食べに行きます。
最近は減りましたが、韓国では「一人でご飯をたべるのはさみしい…」と考える人が多いようで、部署のチームや同僚と一緒に食べに行くことが多いです。
みんなでがっつり食事をしたあとは、近くのカフェにいって大きなコーヒーを買います。食後のコーヒーは、韓国人には必須。会社に行くと、お昼休みのあとには、みんな大きなコーヒーカップを机に置いています。
「会社にもコーヒーメーカーやインスタントコーヒーがあるのになんで?」と思って聞いてみたら、「考えたことない。ただの習慣だよ」と話してくれました。
韓国の新聞やコラムで食後のコーヒーについて探してみると、
- お昼ご飯をしっかり食べるのでお口直しのため
- 数年前にコーヒーを持って歩くのが流行し、それが定着したから
- 韓国の高度成長期にガソリン感覚でコーヒー飲む人が増え、その習慣が残っている
- 食事のあと散歩がてらカフェによる
とのことでした。
コーヒーだけではなく、カフェでデザートを買って、仕事を再開する前に食べるという人も多く見ました。
おもしろいのは社会人だけでなく、学生たちも同じだということです。韓国の学生は日本に比べてアルバイトをする人が少なめで、親からおこずかいをもらっています。使えるお金の制限があるのに、食後にコーヒーを買うのですね。
筆者が日本語を教えている生徒から聞いて、印象に残っている話があります。
日本から来た教授が韓国の大学で特別講師として集中講義をしに来たときのこと。お昼休憩をはさんで授業を行ったので、韓国人の学生はみんな大きいコーヒーを買って来たのに、日本人の教授は自販機で売っているカップ売りのコーヒーを飲んでいました。
ある学生が「教授はお金があるのになんでそのコーヒーを飲んでいるのですか?」と聞くと、教授は「うーん、なぜって言われても困るけど…逆に君はどうしてそんなに大きいコーヒーを飲んでいるの?」と質問を返したそうです。
その質問をした学生、勇気がありますよね。学生も教授もただ習慣が違う、とのことなんでしょうね。
今回は、ちいさいけど確実にちがう「韓国の習慣」をお話ししました。最初は慣れませんでしたが、この習慣のおかげで同僚と一緒に行動する時間が増え、はやく仲良くなることができました。学生にとっても、早く友達を作れるいい習慣かもしれませんね。
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