こんにちは。恋愛相談教室などで1万2000人以上のかたにアドバイスをしてきた、恋愛相談師マーチンです。
きょうは、家族に「婿をもらって家に残れ」と言われている女性のお悩みに答えました。
読者からの質問:「婿をもらって家に残れ」という家族
私には、付き合って5年になる2つ年下の彼がいます。結婚を考えているのですが、彼は長男、私は長女で、私が嫁に行くことを私の親と2人の妹に反対されています。「婿をもらって家に残れ」と言うのです。
彼にも姉と妹がいるのですが嫁いでいるため、家を継ぐから婿には行けないと言うし、私が嫁に行こうとすると、私の妹たちは「親2人だけにするのは心配」と言います(自分たちは実家に帰るつもりはないから私に家にいて親の面倒を見てほしいと言う意味です)。
彼も自分は家を出るつもりはないと割り切っているので、結婚はどうするのかとあおってきます。私だって彼との結婚は諦めたくないと思っているのですが、このような状況で自分自身どうしたらいいのかわからなくなってしまっています。
私は何を優先して考え、これからどう進めていけばいいのでしょうか?ぜひアドバイスをお願いします。
家族と彼の板挟み。どうやって解決すればいい?
こうした板挟みのお話は、ときどき目にすることがありますね。こういったお話は、遠慮深くて慎ましい人以外はご縁がない話だと思います。
妹なんか「文句あるなら自分が戻りなさいよ」で終わりですし、親にも「私もついに巣立つときが来ました。お父様、お母様、ごきげんよう!」と有無を言わさずに出ていけばいいと思うからです。
でも、そう思えない人には思えないのですよね。実際、僕はこのように悩めることがすごいと思います。
そこでどうしたらいいのかと言いますと、2つ方法があると思います。1つは「家のために生きるのか、自分のために生きるのか」を決める方法です。
「家のために生きる」と決められるなら、彼にフラれるまで交際を続ける(彼の気が変わるかもしれませんから)。「自分のために生きる」と決められるなら、彼と結婚して嫁に行くです。
「家のために生きるなんてありえない」と思いがちですが、お家が決めた結婚相手と結婚するなんて、僕たちのおじいさん世代までは普通にあったことでした。そして、その結婚が不幸だったかというと、あながちそうとも思えないのです。
結婚のなんたるかも教わらないまま自由に結婚して、サクサク離婚するいまのほうが、よほど不幸に思えます。
人は自分のために頑張るよりも、人のためのほうが頑張れる面があります。これは、そういう一面が出ているのではないかと思えたりもします。
…という案が1つ。
もう1つは、原点に立ち返って解決案を探す方法です。
問題解決をするには、まず正しい現状把握が必要。では、なぜ、いまもめているのかを考えてみましょう。すると、こちらです。
- 親2人だけにするのは心配
- 家にいて親の面倒を見てほしい
話の内容から「家を残す」という意味合いではなく、ご両親のお世話をできればいいように感じます。であれば、一人でしょい込む必要はなく、きょうだい全員がその義務を負うものです。ということは!
ご両親と妹たち。そして自分自身が納得または、譲歩できる具体案を考えればよいのです。
たとえば、現時点ではご両親は元気そうですので当面は問題なし。介護が必要になったら姉妹で話し合って、
- 帰省して面倒を見る者
- 費用を負担する者(交通費+介護費として月5万円など)
を決めて、1カ月おきに交代するなどです。
あなたが一生懸命に考えて提案すれば、誰か寄り添ってくれるかたが出るのではないかと思います。…いえ、出てくることを信じて一生懸命に考えたらよいのです。
誰も寄り添ってくれなかったら、そのときに考えましょう。行動する前から、ダメだったときのことを考えては、本当にダメになってしまいますからね。
…というわけで、僕は後者の「全員が納得できる案」を考えるのがいいと思います。
新しい家族、これまでの家族。みんなで幸せになれるように、頑張っていきましょう。
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