自分自身が変わっていないか振り返ろう
こういったお話は本来、両方からの話を聞いて「正しい現状把握」をすることが必要です。片方の話だけでは、公平な判断ができないからです(誰だって、自分に都合の悪い話はしにくいですからね)。
ご相談に「結婚前の夫はとても優しくて、色々な事情も理解してくれる人」だったのが、「結婚してからは暴力がはじまり、暴言も吐かれるようになった」とありました。これだけ見ると、夫が豹変したことになります。
ですが、そうなった理由が自分にもある可能性がありますので、「自分自身も豹変していないだろうか」と振り返ることが、まず第一歩になるように思いました。
豹変とまでは言わなくても、二度三度言い合いをしたら、それがキッカケになることはあると思います。そういう分岐点になる出来事はなかったかと、振り返るとよいでしょう。
ご相談から感じるお気持ちは「話を聞いてくれなくて悲しい、寂しい」ではなく、「話を聞いてくれない夫に腹が立つ」になっており、ケンカ腰なのです。
お弁当を作ったり、起こしたり、というお話はよくなさっていると思います。でも「またYoutube見てる」と腹を立てながらマッサージをしても夫は気持ちよくなく、「早く終わらないかな」と思っているのではないでしょうか。
また、暴力の話も書いてありましたが、酷い状態ならYoutubeよりも先に話題にあがると思います。なので、これは話のついでに出てきた可能性が高いように感じられました。
もちろん、どんな理由があっても暴力や暴言は許してはいけませんし、夫の味方をしているわけではありません。
- 他人を変えるには、自分が変わるしかない。
- 自分が変わることが、他人を変える唯一の方法である。
という視点から、「関係回復のために自分にできることはないか」を探すための考え方です。こうしたことを踏まえてご相談を拝見しますと、
重要な話じゃなければまだいいのですが、重要な話でも一切聞いてくれません。
これも…どうでしょう?お二人の生活がまわっているわけですので、本当に必要なことは伝達できているのではと。
「女性は用事がなくても話をしたがり、男性は用事がないと話をしない」という男女の違いは何度か取り上げている通りです。つまり…
重要な話>ただの用事がある話>用事がない話(どうでもいい話)
この並びにおいて、「ただの用事がある話」を「重要な話」としてしまっている、可能性があると思います。
ご相談例でも「大したことない問題」を重要な問題に捉えてしまっていることは何度もありましたので、それと同じ印象がするのです。