僕なりの「地域で子どもを育てる」にできること
ブックサンタへの参加は、それまで寄付は裕福な人がするなんだか難しいものと思っていた僕の価値観が変わった出来事でもありました。
「少額しかできないけれど、ほかにもできることがあるのでは」と考えるようになったのです。
困難な状況にある子どもたちを支援している団体やNPO法人は、国内外にたくさんあります。そこへ寄付をすればよいということは明確なのですが、新たなハードルが僕のなかに現れたのです。
それは、「どの団体に寄付をすればいいのか」ということ。簡単に言うと、自分が寄付をしたお金は有効に使われるのかが心配になりました。
ブックサンタのプロジェクトは全国に提携書店があったので、なんとなく初めから安心感をもって参加できたのですが、自分で寄付先を選定するのはなかなか難しいなと感じます。
色々と調べてみた結果、
- 活動の報告書や決算書など、活動の内容や役員について団体についての情報を開示しているか
- 上記から寄付の使用用途などが明確にされているか
が選定のポイントなのだそうです。
まずは国内でも国外でも、自分が支援したい地域を選び、そこから団体を絞り込むのがよいと思います。
希望する地域を支援している、自分の考えにあった対象への支援を行っている団体のなかから、上記のポイントをもとにホームページなどでチェックをして寄付先の団体を選定するとスムーズです。
ちなみに僕は「地域で子どもを育てること」に貢献したいと考えているので、自分が住んでいる地域やその近郊の施設や団体を希望し、いま現在住まいを置いて暮らしている地域の「子ども食堂」への寄付を決めました。
子ども食堂とは、自治体や地域の住民が主体となって運営している子どもたちへ食事を提供しているコミュニティのこと。言葉自体は、聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
多くの場合は無料や低価格で提供されているため、寄付を受け付けている団体もあります。
僕が寄付先に決めた子ども食堂は、毎月数回の定期開催をしており、開催の様子は毎回のようにとてもこまめにブログ報告されています。
食品の寄付があった際は「○○は○○さんからいただきました」と添えられている点も、支援者への対応もまめに感じ好感を持ちました。
寄付は食品でも受けつけていましたが、現金での寄付の仕方やこれまでの寄付に関しても明確に公開していたので寄付先に決めました。
児童養護施設など特定の施設に寄付をする場合は、施設のホームページなどで寄付を受け付けているかを確認し、受け付けている場合は注意事項などを必ずチェックしましょう。
中古品や古着はもちろん、物品などの現物の寄付は、かえって施設のかたの負担を増やしてしまう場合があります。
寄付についてホームページに書かれていない場合は、勝手に送りつけずに事前に問い合わせをして、希望のものを寄付する方がいいかと思います。
子ども食堂の場合、僕は現金振り込みでの寄付を選びましたが、一定の賞味期限内であれば食品も受け付けている場合があるそうです。こちらも寄付をする前に必ず確認を。
支援は、「できる範囲」で
子どもを持たないと決めても、子どもたちが社会にとって宝であることは僕にとっても変わりません。それは多くの「子どもを持たない」と決めたかたがたも同じように考えられていると思います。
今回、子どもを持たないと決めたひとりとして寄付をすることについてお話しましたが、子どもを持たないからと言って僕のように寄付や支援をしなければならないとは思わないでください。
あくまでも、たまたま僕たちカップルが子どもを望まないカップルで、たまたま僕に支援の意思があったということ以上でも以下でもありません。
同じように興味をもったかたがいらっしゃったら、自分でできるタイミングと範囲で支援をはじめてみてほしいです。
僕もできる範囲で寄付も支援も続けていきたいと考えていますが、できる範囲以上で支援をすることはできません。しかし、それでいいと思います。
あなたが寄付をすることに対し、以前の僕のようにハードルの高さを感じていたとしたら、この記事を読むことで少しでもそのハードルが低くなったら嬉しいです。
今回ご紹介した寄付先や寄付の方法はあくまで一部。ほかにも、子どもたちのためになるサポートや支援を行っている団体も、寄付の方法もたくさんあるかと思います。
まだまだ僕も勉強中なので、ぜひ興味がある方はお調べいただけると幸いです。
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