突然ですが、「寝室を夫婦別室にしたい」と考えたことはありますか?したいと思ってもずっと一緒に寝ていたのであれば、いつから夫婦別室にすればいいのか悩んでしまうかもしれませんね。
そこで、今回は結婚当初から夫婦別室だったというナナさん(仮名)、出産をきっかけに夫婦別室にしたというホノカさん(仮名)、そしてこれから夫婦別室にしようか迷っているというヒカリさん(仮名)にお話を伺いました。
3人それぞれの寝室事情を聞いてみましょう。
なぜ夫婦別室を考え始めたの?
横山:寝室を夫婦で別々にすることに抵抗感を感じる人も多いと思います。夫婦別室を考え始めたきっかけはあったのでしょうか?
ナナさん:私たち夫婦は仕事が理由です。私は在宅デザイナーで、昼夜問わず働いています。一方で、夫は会社員。お互いの睡眠時間の違いで迷惑をかけあうのは嫌だなと考えたからです。
ホノカさん:私は子どもが生まれたからですね。夜泣き対応で2人とも起きちゃうと、次の日はお互い地獄なので…それぞれが交代で世話できるように夫婦別室にしました。
ヒカリさん:我が家はまだ別室にしていませんが、夫の寝相がとにかくひどくて。歯ぎしりもしょっちゅうで…私の眠りが浅いほうなので、いい加減別室にしたいなと思い悩んでいます。
横山:それぞれの理由で夫婦別室を考えたんですね。ナナさんやホノカさんは非常にポジティブな理由ですが、夫婦別室にしたことで夫婦関係は変わりましたか?
ナナさん:私たちは結婚当初から夫婦別室だったので、初めから何も変わっていません。すれ違いもないし、むしろイライラしなくて済むので喧嘩もないですね。ずっと仲良く過ごせています。休日は一緒に過ごし、たまに2人で同じベッドで寝ることもありますよ。
ヒカリさん:夫婦別室でも、スキンシップはちゃんと取れてるんですね!
ナナさん:そうですね。だからレスで悩んだこともないし、夫婦仲は良好です。仲良し夫婦だよねと言われることも多くて…夫婦別室だって言ったらよく驚かれます。
ホノカさん:私たちは子どもがいるので、どうしてもスキンシップは減ってしまいました。でもこれって夫婦同室でも同じじゃないかなと思っていて。むしろ寝かしつけでイライラしているときに触られるほうが嫌だし、睡眠不足な状態で喧嘩しあうのも悲しいし、スキンシップは減ったけど精神的に安定しているいまのほうが幸せです。
夫婦別室にしたい、夫への伝え方は?
横山:なるほど。ポジティブな理由での夫婦別室は、それほど夫婦関係に影響しなさそうですね。
ヒカリさん:私は夫婦別室にしようか迷っている段階です。おふたりと違ってネガティブな理由がきっかけだから、夫婦関係も悪くなってしまいますかね…。
ナナさん:なぜ夫婦別室にしたいのか、その理由の伝え方次第だと思います。私たちは最初から夫婦別室ですが、提案したのは私のほうでした。『暮らしのリズムが違うから別々に寝たい』と伝えるのではなく、『夫の睡眠を邪魔したくないし、夜はゆっくり休んで次の日仲良くしたいから、夫婦別室ってどう?』と明るく話しました。そしたら夫も快く応じてくれましたよ!
ホノカさん:反対に私は伝え方が悪く、夫と最初口論になってしまいました。夫がせっかく夜泣きの対応をしてくれたのに、次の日眠そうにしているのがムカついて『私はいつも眠いのに、自分のときばかり大げさに疲れた表情するのやめてよ!それなら私が夜泣きの面倒見るから、あなたはもう何もしないで、邪魔しないで』って。寝不足でなんの思いやりもなかったですよね。せっかく夫も頑張ってくれていたのに…。
横山:それでもホノカさんは、いま円満に夫婦別室になれていますよね。その理由はあるのでしょうか?
ホノカさん:正直に謝りました。イライラしていて、ひどい言い方をしてしまったと…。あと夫婦別室になってからイライラすることが減ったので、夫にきちんと感謝も伝えられるようになりました。もちろん夫からも『ありがとう』と頻繁に伝えてもらえるようになりました。そのおかげですね。お互いの思いやりが生まれたんだと思います。
ヒカリさん:じゃあ私も、伝え方に気をつけてみようかな…。
ナナさん:正直に「寝相が悪くて睡眠不足で」と伝えたうえで、「あなたを起こしたりして負担をかけたくないから、夫婦別室はどうかな?」と言ってみるといいかも。あなたのせいで、と全面に押し出すと喧嘩になっちゃうから。
ヒカリさん:参考にします!