子どもの気持ちを無視しないで!(女性/37歳/金融)
「これまでにないくらい義実家と揉めたのは、息子の参観日に『私を行かせるべき』と言って譲らない義母の言動でした。
新型コロナウイルスの流行で、息子の通う小学校は行事について『参加できるのは各家庭ひとり』と決まり、それは仕方ないなと思っていました。
夫と『交代で行こう』と話してその日は有給を取っていても、当日の朝になって中止が決定することもあって、学校での息子の姿が見られずにやきもきしていましたね。
そんな状態を義母も知っていて、文句を言いながらも『子どもたちの安全が第一だよね』と理解はしているようでした。
その年はまだ一回しか参観日は行われておらず、感染者数が減ってきて今度は大丈夫だろうと夫と言い合っていた3学期、義母が『私が行くから』と言い出しました。
前回は夫が行ったので次は私と決まっており、参加したがる義母に夫が話してくれたのですが、『私だって孫の元気な姿が見たい』『あなたたちは次の機会があるでしょう』と返すようで、その気持ちもわかるし夫と悩みましたね…。
息子は参観日が中止になった日は『来てくれなかったね』と落ち込んでいて、聞けば泣き出すクラスメイトもいたとかで、『そりゃ当日の朝になって参観日はなし、親は来ませんって言われたら悲しいよね』と夫とも話していたのを覚えています。
それもあったので余計に次は私が行きたくて、義母に『息子の気持ちを考えたら私が行くのがいいと思います』と丁寧に伝えるのですが、『来年はお義母さんに行っていただく』と提案しても『私が参加する』の一点張り、参観日の日程を話していたため『あなたは来ないでね』と言われる始末で。
息子の気持ちはどうかと『おばあちゃんが行くのはどう?』と尋ねたら『お母さんがいい』と泣き出して、胸が痛かったです。
これを見た夫が義母に『息子は俺たちに来てほしがっているから』と言ってくれたのですが、『だから、あなたたちは次に行けばいいでしょう』とどこまでも自分を優先させるのですよね。
遂に夫が『子どもの気持ちが一番だろう!』と怒り、驚いた義母は『ひどい』と言いながら寝室に引っ込んでいきました。
孫の姿が見たい義母の気持ちももちろんわかるし、新型コロナウイルスがなければ本来は複数で参加できる行事ということで私も夫も『悔しい』と思うけれど、ひとりしか行けないことは変わりません。
義母は本当に学校に足を向けかねない勢いだったので、夫は『学校側に母親が参加することを伝えておくから、行っても入れない』と言っていました。
当日、気が滅入るのを抑えて学校に行くと義母の姿はなくほっとしましたが、来年は必ず行ってもらおうと思います。
義母の気持ちは理解できるけれど私も息子の母親なら参観日の機会は大切にしたくて、何よりも親に来てほしいと言う息子の思いを優先したいです」(女性/37歳/金融)
義母が言う「あなたたちには次の機会がある」はたしかにそうですが、参観日は子どもにとっても親が教室に来てくれる貴重な時間であり、そこに望まない人が姿を見せれば落胆は大きいのではないでしょうか。
そんな孫の気持ちを無視してまで自分の参加を強行しようとするのは、かえって溝を作るのではと感じます。
「次は義母が」と歩み寄る提案をこちらはしているのであり、それを踏みにじるのは今後の関係にも影響します。
参加する人数に制限がかかる時期ならなおさら、その機会をより大切にする姿勢が重要です。
誰のための参観日なのか、本当に優先するべきなのは誰なのか、義母はもう一度考える必要があるといえます。
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