「婚活」「成婚」をメインテーマとし、新たなライフプランを初動からサポートしている、婚活FPの山本です。
今回は30代前半の既婚女性から、「双方の親から孫を急かされました。私たちは互いに納得して子ナシ予定なのに、どうしても親は理解してくれません。どのように対処したらいいですか?」と子どもについてご相談いただきました。
当人は夫婦とも年収400万円(世帯年収800万円)で結婚3年目。そして互いに未婚のきょうだいがいるそうです。
教育費や仕事との両立を考えた結果ですが、親は聞く耳を持ってくれないと言います。ただ、自分たちも折れる気はないとのこと。
親世代が絡むと起きやすい内容ですね…。子どもの有無はともかくとして、少し落ち着いて対処法を考えましょう。
冷却期間を設ける
さて、まずは基本ですが「しばらく帰省や連絡を控えよう」。人間関係には、冷却期間も大切です。
人間は年齢が高まるほど柔軟性が失われ、新しい物事が受け入れられなくなります。
親世代なら、価値観が固まっていても仕方ありません。相手に変わってもらうのは厳しいでしょうね。
そしてこちらも受け入れる気がないのなら、会えばほぼ確実に衝突します。会えば会うほど不仲になりかねません。そういうときは、冷却期間を設けることも大事かと。
もしかしたら、それでこちらの意図が伝わり、その後は「孫、孫」と言わなくなるかもしれません。
親世代のなかには、本気で悪気がなく、自分たちとの違いがわからないという人もいますから。
いまのままでは互いに苦しいでしょうから、とにかく何か対策を取りましょう。
寄り添いつつ、メリットを伝える
さて、並行的に大切なことなのですが、「寄り添いつつもメリットを伝えよう」。
このようなときは、直接的な言い分よりも、その裏に隠れている原因も重要になります。
なぜ双方のご両親は孫がほしいのでしょう?一般的な理由としては以下のようなものです。
- 結婚=子供=幸せ、という思い込み
- 周囲の孫を見て自分もほしくなった
- 自分の人生肯定や世間体のため
結局のところ、どれを取っても子どものことは考えていない価値観の押し付け。
しかし、親にとっては大事な価値観です。まずはこちらも、それを理解しましょう。
そのうえで、孫ナシのメリットを伝えることが大切です。わかりやすいのは、お金がかからない点であり、最近では「孫の育児が不要」も大きいかと。荒業として「孫の不祥事と無縁」もアリです。
いずれにせよ自分たちを曲げる必要はないものの、反発するだけでは親と不仲になりかねません。
先々の介護や相続を考えると、それも問題かと。まずは原因に沿った対処法を考えましょう。
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