大好きで結婚し夫婦となったふたりでも、長い期間を一緒に過ごせば求め合う情熱は少しずつ落ち着いてきます。
お互いに触れ合う時間が減ってきたとき、物足りないなと感じても相手が平然としているのを見たら寂しいですよね。
スキンシップの減少は、放置していればレスにもつながるため、早いうちに手を打つのが正解。
では、以前のように幸せな触れ合いを楽しむためにはどうすればいいのでしょうか?
「愛情はあるのに…」夫婦のスキンシップが減る原因
お付き合いしていたころや結婚したばかりのときは、キスもハグも当たり前だったし何も言わなくてもベッドで過ごす時間があり、抱き合うことに何の不安もありませんでした。
ところが、夫婦として同じ屋根の下でともに過ごす時間が長くなるにつれ、触れ合いたい欲求が昔のような熱を失っていくのは、関係が落ち着いている証とも言えます。
「そばにいるのが当たり前の」感覚は、あえて求めなくてもいつでも飲めるお水が目の前に置かれているようなもので、安心感や満足感から積極的に手を伸ばす意識が薄れてくるのですね。
愛情はたしかにあるし、夫婦の絆も大切にしているけれど、一方で日々の生活に追われてスキンシップを楽しむ余裕がないなんてこともあります。
ほかに優先するものがあれば、ゆったりとした気持ちで触れ合いを楽しむ時間を作れなくなるのも、生活をともにしていれば当然のこと。
ここでスキンシップを諦めずに情熱を取り戻すには、どんなきっかけを用意すればいいのでしょうか。
夫婦のスキンシップを復活させるきっかけ3つ
同じ空間で長いときを過ごすからこそ、夫婦にあるのが「時間のゆとり」です。
いきなり手を伸ばして相手を戸惑わせるよりも、少しずつ心の距離を縮めていく接触を繰り返し、お互いにリラックスするのが正解。
触れ合いにプレッシャーを感じさせない雰囲気を心がけましょう。
1.「手をつなぐ」「腕を組む」で恋人感覚を思い出す
買い物に行ったときなど、軽く手をつないでみる、腕を組んで歩いてみるは昔のふたりを思い出します。
ささやかな触れ合いでも、つながっていることのあたたかさは違和感なく心を刺激してくれるもの。
付き合っているころは、キスやハグなどのぬくもりから欲求が生まれたはずです。
特に子どもがいるときなどパートナーと手をつなぐことに照れや恥ずかしさを感じて抵抗する人は多いですが、体を密着させるのではなくそっと腕を組むような距離感なら、過度な緊張は生まれません。
こちらから触れていくのは、スキンシップを忘れていない、取り戻したいという小さなサイン。
いきなりキスを求めるような激しさでは、相手に心の準備ができておらず受け止めにくいときもあります。
まずは昔の恋人感覚を取り戻すようなつもりで、部分的な接触から始めましょう。
2.ふたりきりのときは「体をくっつける」
夜、寝室でふたりになったりベッドで横になったりしたときは、体を寄せてくっつくのがおすすめ。
ムードがほしいなと思うと「色気を出す」ことに集中する人がいますが、ある日突然生地の薄い下着姿などで登場されても、パートナーは心の切り替えがうまくできません。
存在に慣れ親しんだパートナーに欲を覚える「色気」とは、いきなり全開にされるよりも垣間見える肌の質感で伝わるものです。
腕にぎゅっとしがみついたり背中からハグしたり、肩にもたれかかったり、体を密着させて「触れたい」サインを届けると、パートナーも心に届いた刺激のままに腕を広げることができるはず。
視覚的な色気は、そうやってすぐに手を伸ばせる距離感になってからのほうが興奮は増します。
濃いスキンシップにこだわらず、体をくっつけあうひとときの幸せをパートナーにも感じてもらいたいですね。
3.「落ち着くね」「安心する」は存在を慈しむ言葉
体に触れることから遠ざかると、同時に失われるのがお互いの存在を慈しむ言葉です。
「おはよう」「ありがとう」などは普段の暮らしで言い合うことがあっても、あえて「いてくれてうれしい」などと口にする機会は、なかなかないのが夫婦の現実です。
手をつないだり肩を寄せ合ったり、小さな触れ合いであっても「この人としかやらない」のは夫婦になっても変わらないはずで、その喜びを改めて伝えるのも、スキンシップを取り戻すきっかけになります。
夜、ベッドで何気ない会話をしているときでも、腕にくっついて「落ち着くね」「こうしていると安心する」と伝えるのは、パートナーにとって自分の存在が妻に歓迎されている大きな安心感を生みます。
手を伸ばしてもいいのだと思えるのは、近い存在のパートナーが昔と変わらず自分を愛してくれているとわかるから。
言葉はダイレクトに相手の心を動かすものだと、忘れずにいましょう。
これはNG!スキンシップがないときの間違った対処法
夫婦のスキンシップが減ったとき、絶対にやってはいけないのが「相手を責めること」です。
「どうしてキスしてくれないの?」「いつも私からばかり」など、自分の言動をネガティブに指摘されるとパートナーは不甲斐なさばかりを受け止め、余計に手を伸ばしづらくなります。
スキンシップは相手に強制して得るものではなく、あくまでも愛情によって生まれる機会、ととらえるのが夫婦仲を悪化させない秘訣。
なかなか応えてくれないと焦りが募り、自分の価値が下がったように感じる人がいますが、パートナーにも心の準備は必要です。
仕事の疲れがないときや考え事をしなくていいときなど、パートナーの接触に応えるにはそれなりの余裕がないと難しく、急かすよりも「見守る」意識を持ちましょう。
スキンシップは愛情の確認であり、お互いパートナーからの接触を受け入れられる状態でいることを心がけたいですね。
ふたりの心が揃ったとき、笑顔で抱き合えるのがスキンシップの理想です。
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