「婚活」「成婚」をメインテーマとし、新たなライフプランを初動からサポートしている、婚活FPの山本です。
今回は30代前半の関西の既婚男性から、「ほぼ貯金できていないことに気づき、急に子どもや家の購入が不安になりました。どのくらい貯金が必要ですか?またどうやったら貯められるでしょうか?」とお金の貯め方についてご相談いただきました。
当人は、年収500万円の会社員で結婚1年。奥さんは20代後半で年収400万円の会社員。
いままで、夫婦そろって貯金への意識が弱く、急にこのままではダメだと思ったそうです。しかし、何から始めればいいかわからないとのこと。
相談としては何とも珍しい、基本的な内容ですね!とはいえ新婚夫婦にはありがちとも言えます。ぜひこの機に、しっかり意識改革しましょう!
必要な貯金額を把握すること
さて、まずは基本ですが、「必要な貯金額を把握すること」。ひいては、ライフプランの作成が大切です。
そもそも貯金とは、保険的な意味合いもあるものの、将来的な願望を叶えるために必要だからします。
しかし何のためにいくら必要かは個人差があるので、まずはこれを固め、次に逆算して、毎月必要そうな貯金額を計算することが大切です。
人は何のためにやっているかわからないことは続かず、がんばろうという気も起きませんからね。
逆にこの点を把握できれば、貯金できなかったらその願望を叶えられないことになりますから、自然とがんばろうという気も起きるはずです。
なので、まずは夫婦のライフプランを作成して、具体的にいくら貯金が必要か把握しましょう。
なお、簡単にひとつの目安をお伝えすると、子どもの教育費は大卒までで1400万円ほど必要と言われています。
これを大卒までの22年で割ると、ひとりにつき月5万円ほど必要です。
これに、買いたい家の予算を加えます。ざっくり月10~20万円程度になるでしょうが、まずは落ち着いて、夫婦で先々を話し合いましょう。
家計簿を付け、貯金計画を立てよう
さて、並行的に大切なことなのですが、「夫婦で家計簿を付け、貯金計画を立てる」。自分たちで、自分たちの家計を把握しましょう。
一概には言えないものの、あなた方の年収だと、ざっくり700万円少々が手取り額になります。
ボーナス込みなので実感は乏しいでしょうが、ほぼ貯金ナシ。つまり全額使ったとすれば、おおよそ月に60万円ほど使った計算です。ボーナスを考えても月40万円少々でしょうか?
その金額を何に使ったか…覚えていますか?おそらく、ほぼ記憶にないでしょうね。
しかし、仮に目安通りの貯金が必要とすれば、今後は収入の半分程度もの貯金が必要です。何となく余った分を貯めるだけでは不十分かと。
そのため、まずは貯金計画を立てることが必要。家計簿をつけ、家計全体をしっかり把握することが大切です。
そして、どうやって10~20万円を貯金するか、どの支出を削るか、夫婦で考えてみましょう。
なお、どうしても削り切れない場合は、そもそも収入に対して願望が大きすぎたということです。
その場合は願望を低くするか、そうでなければ願望に見合うだけ収入を上げるよう努めましょう。
そのうえで、家計管理に慣れてきたら、先取り貯金や資産運用など、ほかの方法も考え、最終的にライフプランの達成を目指すのが基本です。
幸い、おふたりはまだ若いので、焦る必要はありません。まずはじっくり、今後を語り合いましょう。
ライフプランは作成時期が早いほど効果アリ!
ふと貯金できていないことが怖くなった…。正直、結婚1年で気づけたのはすごく立派です!
しかも夫婦そろって…素晴らしいですね!ぜひいまの気持ちを大事にして、がんばりましょう。
余談ですが、ライフプランは作成時期が早いほどに効果が高くなります。
動く前なら、願望を減らすことができますし、それだけ準備時間も多く取れますからね。ぜひこの機にしっかりライフプランを作りましょう。
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