20歳年上の夫と、高1マイペース息子と3人暮らしのアラフィフ主婦ライター、塩辛いか乃です。
わたしは今年49歳、夫は早生まれですでに70歳を迎えたわたしたち夫婦のリアルライフをお話していきます。
現在、結婚17年目の我が家。結婚当初でこそ「パパ活」を疑われかねない2人でしたが、いまとなってはアラフィフおばちゃんと70歳の老人。
そもそもそんなスキャンダルなんかどうでもいいというか、誰もそんなことを気にしないであろう一般的な夫婦になりました。
けれど結婚当初は、わたしが32歳で夫は52歳。当時は、歳の差のおかげでいろんなことがありました。そんな当時のドタバタトラブルについてお話しします。
「新郎は後から来られますか?」結婚式場のスタッフ、地雷を踏む
結婚が決まったころ。
わたしはウェディングドレスに憧れていたし、仲良しの友人を招いて結婚式もしたかったのですが、夫は「バツ1だし、50歳にもなって結婚式なんて恥ずかしいからひっそりとやりたい」「初婚だし結婚式がしたいだろうから、好きにしていい」とのことで、結婚式はすべてわたしが企画しました。
大きな披露宴はわたしも望んでいなかったし、「披露宴で新郎新婦が接待に追われておいしいフレンチのコースを食べられなかった」なんて話もよく聞いていたので、わたしは小さな食事会のような形で、本当に仲良しなわたしの友人だけを10人ほど招くことに。
夫は「2回目の結婚式だし、親子みたいなのに結婚式は恥ずかしい」と終始言っていたので、最低限の打ち合わせにだけ同席してもらい、あとは私だけで進めました。
「別に50歳で結婚する人もいるし、気にしなくていいのに」と思ってはいましたが、まぁ本人がそう言うのであれば、できるだけ本人が気にしない環境で開催できればと思い、打ち合わせ中でも「年上なんで〜」「親子に見られちゃわないですかねぇ〜」と、「親子って間違うんじゃねぇぞ」という布石を打っていたつもりでした。
けれど当日、予測しなかった事態が…。
わたしの父はもうずいぶん前に亡くなっていたため、結婚式には友人に加えてわたしの母が参列。
わたしと夫、母の3人で会場に到着し、控え室に向かうエレベーターを待っていると、そこに居合わせたスタッフの人が一緒にエレベーターに乗り、案内してくれるとのこと。
エレベーターのなかで雑談をしていると、ふとスタッフがにこやかに一言。
「本日はおめでとうございます。新郎さまは後からいらっしゃるのですか?」
チーン。そうきたか。母と一緒に来たことで、夫は自分のハレの日に「新婦の父」に見られてしまったのです。
母は、「バケモノ」というあだ名がついていたほど、昔からものすごく若見えしていました。さらに実年齢も、母と夫は13歳差。20歳差のわたしと夫より年齢が近いのです。
年恰好からすれば、たしかに間違えられても仕方がないけれど…。
いまさら「いえいえここにいるのが新郎です」と言ったところで誰得?
スタッフさんはやっちまったと一生後悔するし、ここはもう「ああ、はい」と流すのが大人の流儀だろうと、微妙な空気を感じながらなんとかスルー。
一番それを気にしているであろう夫の顔は直視できませんでした。
願わくば当日関わるスタッフに「歳の差婚なので間違えないように」って引き継いでおいてほしかったなぁと思いましたが、仕方ないですね。
そんなこんなで冷や汗をかきつつ始まった結婚式当日ですが、無事楽しい結婚式を終えることができました。