韓国在住の日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
以前お話しした、韓国人の肌がきれいな理由についての記事は読んでいただけましたか?
今回は肌ではなく、「歯並び」にフォーカス。筆者は実際に韓国で歯科矯正をしたので、その経験も交えてお話しします。
日本にいるときから歯科矯正には興味があり、いつかはやりたいと思っていたのですが、韓国に来て「すぐに矯正しなきゃ!」と思い、韓国語がうまくできないときから韓国人の夫について来てもらって通っていました。
3年以上かかりましたが、最近やっと矯正が取れて、快適な生活を過ごしています。
歯並びが悪ければ周りがおすすめしてくる
韓国に来て「すぐ矯正しなきゃ!」と思った理由からお話しします。
筆者は日本語の教師をしているのですが、授業をしていると生徒たちの目線が明らかに歯をむいていることがわかるんです。
筆者は歯並びが結構悪い方でしたが、日本にいるときはみんな気を使ってあまり見ないようにしてくれていたのですかね?韓国では「ガン見されている」と感じました。
年齢が高めの生徒は、筆者に「矯正をした方がいい。娘が矯正したいい歯医者があるから行ってごらん」なんて実際に話してくれたりもしました。
韓国では、歯並びが非常に重要視されます。もし歯並びに問題があると、このように家族や友人、同僚など周囲の人々が率先して矯正を勧めてくることがよくあるんです。
最初はなかなか傷つきましたが、おかげで矯正する決心ができたのでいまは感謝しています。
数年ぶりに前述の生徒に会ったとき、かなり大喜びしてくれたのも印象深かったです。
矯正に対するハードルがかなり低い
韓国では矯正に対するハードルが日本に比べてかなり低いです。
日本では、「歯の矯正を始めるには若い時期がいい」というのが一般的であり、大人になってからの治療が難しいことがあります(最近は大人の歯科矯正が普通になりつつありますが、筆者の友人はやはりいまさらと思われないか…と少し心配していました)。
しかし、韓国では大人になってからでも矯正を始めることが一般的です。
また、価格も日本に比べて安価であるため、経済的な負担を抱えずに矯正を受けることができるというメリットがあります。
実際筆者は日本で見積もりをしたときは200万円程度でしたが、韓国では50万円前後でした(それでも結構高級な方です。安く済まそうと思えばもっと安くなります)。
韓国の歯科医師の技術も高く評価されており、最後の仕上がりが非常に満足している人が多いです。
また、ほとんどの矯正歯科が「先に決まった額を払っておいて期間が延びればその分は無料」というところが多いのも安心でした。
歯にお金をかける人が多い!
韓国では、歯の健康と美容に対する意識が非常に高いです。美しい歯並びのためだけではなく、歯の健康を維持することも重視されています。
そのため、歯にお金をかける人が多く、歯科治療に対して積極的に取り組む姿勢が見られます。
スケーリング(歯に付着しているプラークと歯石を専用の器具で除去すること)は、年に2回は保険の対象なので無料です。
ほかにも、ホワイトニングやそのほかのフロスケアも日本に比べて種類が豊富な気がします。
以上が、筆者が韓国で感じた日韓の歯並びに対する意識の違いです。
ほかにも日本は歯を抜かない歯科矯正が多いと聞きましたが、韓国はバンバン抜きます。
筆者は顎が小さいこともあり、親知らず4本とそのほかの歯を4本、計8本抜きました。いまはきれいにすべての歯が収まっているので、そりゃここのスペースに8本もあれば場所がなくて歯並びも悪くなるな…と思います(笑)。
筆者は十数件の歯医者を回ってカウンセリングを受けて、やっといい歯医者を見つけることができました。
カウンセリングしたなかには、詐欺まがいの歯医者も多かったです。もし韓国で歯科矯正を考えている人は、慎重に病院を選ぶことをおすすめします。
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