こんにちは。韓国在住歴9年目、会社員兼ライターのヘリです。
みなさんは、結婚に対してどのようなイメージを持っていますか?日本では、近年結婚しない人が増えていると言われていますよね。実は、韓国でも同じような現象が起こっています。
2022年に統計庁が行った調査では、結婚に肯定的なイメージを持つ韓国の若者はわずか3分の1のみでした。
今回は、なぜ韓国人は結婚に対して否定的なイメージを持っているのかについて。日本との違いや周りの韓国人のリアルな声もお届けします。
韓国人が結婚に否定的な理由
韓国人が結婚をしないもっともも大きな理由は、する必要がないと考えているからです。
結婚が人生の必須条件ではなくなっていること、そして女性も一人で生きていけるようになったことが原因だと考えられます。
また結婚にかかる費用が高額であり、贅沢だと考える人も増えています。上記2つの理由は、日本人にも当てはまる内容ではないでしょうか?
さらに、出産後の養育費については韓国がさらに深刻です。
学歴社会である韓国では、複数の塾に通うのは当たり前。筆者の韓国人の友達も、子どものころ5つの塾に通っていたと聞きました。
親が塾に通わせなくても、子どもから塾に通わせてと言ってくることが多々あるそうです。
これは塾に通わないと友達ができないくらい、ほとんどの子どもが放課後は塾で過ごしていることを表しています。
だからと言って、塾の費用が安いわけではありません。塾の授業費もどんどん値上がりしていて問題になっています。
大学卒業までの養育費を考えると、結婚する気にならないのも納得できますよね。
高騰しすぎた不動産も問題です。
2023年現在、ピーク時よりは少しおさまりましたが、いまでも家を買おうと思えないくらい不動産が高額。「家も用意ができていないのに、結婚なんかできない!」と考える人が多いのです。
また、財テクのひとつとして、婚姻届を出さないカップルもいます。婚姻届を出しているか出していないかで、得られる特典や支援が異なるようです。
新婚のときや子どもができたときなどは、不動産の抽選に当選しやすくなったり色々な特典があったりするため、不動産を購入する資金を貯めてから婚姻届を出す人も増えています。
ほかにも、伝統的な家族文化への負担は特に女性が結婚したくない理由のひとつ。
韓国ではいまだに「家事は女性がするものだ」という考えが残っている家庭が多く、親戚同士で集まると女性が家事をして男性は少し手伝うかテレビを見ていることが多いです。
祭祀という伝統的な儀式をする家庭もあり、その場合女性が祭祀の準備をする必要があります。