いまの時代、アメリカ・ロサンゼルス(以下、LA)に居ながらにして、日本のテレビやメディアの情報をリアルタイムで知ることができるようになりました。
日本ではメディアがよく「アメリカで大流行」などの謳い文句を使っていますが、嘘が多いのも事実。私のメルマガ『FROM LA TO JAPAN』では、LAから見た日本への個人的意見も含め、本物の情報を発信しています。
先日、日本旅行に行った友人と電話で話をしました。電車に乗った友人が車内で耳にした驚愕なアナウンス…。運転手がサングラスを着用していることへの「ご迷惑謝罪」。
「太陽の照り返し等での運転中、ご乗車いただいている皆さまへの安全ため、サングラスの着用をしております。ご了承くださいませ」
電車の運転手がサングラスの着用に対して理由を伝えるというアナウンス。その必要があるということは、それに対して苦情があるのでしょう。
そういえば、私も日本に帰国してタクシーに乗車したとき、運転手さんがサングラスを掛けているところは見たことがないかも。
アメリカにいると、サングラスはもはや常識。UVによる目の保護は当たり前で、子どもにもサングラスは着用させているのが普通。
屋外にいる学校の教師だって、タクシードライバーだって、バスの運転手だって、陽ざしから目を守るために必ず掛けています。ビーチにいる人たちを見ると、サングラスを掛けていない人の方が目立つほどです。
日本でも陽ざしが強かったので、目の健康のためにサングラスは外さなかったという友人は、こうも言いました。
「老後や将来のことを考える日本人にしては、意識が低くて意外」と。そういえば、そう。
意外と、日本人の方が将来のことを真面目に考えていると思います。将来、緑内障になる、白内障になる…そういう意識が高いのは日本の方だと思うのですが。
サングラスをして「いま」の目を守る!こういう意識は、アメリカの方が高いのかもしれません。
アメリカ人と日本人の「将来」への考え方の違い
個人的な意見ですが、「用心」や「将来」に関しては、アメリカ人の方が無鉄砲で、日本人の方が賢いイメージがあります。
給料が出れば、片っ端から買い物に勤しむのもアメリカ人の方だし、バケーションは思いっきりカードを使いまくり、すっからかん。そして、また来年のバケーションに向けて、せっせと借金を返します。
「将来に関して、用心するという概念はないのだろうか?」と、アメリカに来たときはそう思いました。
考え方の違いはほかにもあって、たとえばローン。車や家を買う、金額の大きなものを買い物したときに、日本人は「いかにして、早く返すか」を考えます。
金利は低い方がいい。それはアメリカ人も同じ。金利が安いローンを選ぶところまでは同じです。
しかし、アメリカ人は「月々の支払が安ければ安いほどいい」という考え。「早くローンを返したい!」という気持ちはあまりありません。「早くローンを返さねば!」という強迫観念も持っていないんです。
月々の支払いを安くしておけば、その分、ローンの期間は伸びます。結果的に同じ金利で商品を買ったとしても、ローンが長い分、元金につく金利は増えますよね。
それでも「月々の返済が安い分、余ったお金は別に使える!」という考えがアメリカ流。どんな金持ちでも、キャッシュでの買い物はしないのが鉄則です。
ローンが組めるということは、ステイタス。多額の借金なんて、その人のクレジットヒストリーがなければ、まずできないのがアメリカ。
つまり、借金のレコードがある=信頼できる…という評価なのです。もっといえば、「何億の借金がある人って、すっごい金持ちで信頼あるんだなぁ」という解釈になります。日本とは大違いですよね。