こんにちは、精神科医・心理研究家のゆうきゆうです。発行しているメルマガでは、人間心理を裸にして、あやつる技術をお教えしています。
さてきょうは、女医と青年の会話で、「健康になる究極の食事法」をお届けします。
噛むことは、面倒くさい?
女医:実は、食事において何より大切なのは「噛む」ことよ。
青年:いやそれ、当然ですよね…?僕も昔から何度も言われてきました。噛むことが大切だって…でも、続かないです。
女医:そう!噛むことは大切。誰もがそう認識してる。でも実際、続かない。それってどうして?
青年:面倒くさくなっちゃうんです。
女医:そうね。特によく「30回噛む」とかが提唱される。そしてそれを実践するためには、噛みながら「1、2、3、4…」というように数を繰り返さなくてはならなくなる。それってあまりに面倒くさいわよね。
青年:はい。それにつまらないな、と思って。せっかくの食事なのに、食事に集中できないような気もして…。
女医:だからこそ私は、「数のかわりに言葉に置き換える」ことを提唱するわ。
実況中継で食べろ!
女医:具体的には「食べていることを実況中継する」のよ。
青年:実況中継?それってどんな…?
女医:いい?たとえばいま、目玉焼きを食べていたとする。
青年:目玉焼き…。
女医:このときに、一口、口に入れて、こう実況するの。「いま、めだまやきを、たべています」。そしてこの一文字と同時に、一回ずつ噛むのよ。
青年:一文字につき噛む?
女医:そう。するとたとえば、『いま、めだまやきを、たべています』によって、14回噛むことになるわね」
青年:た、たしかに…。
女医:さらに描写を続けるわ。『とってもおいしい、めだやきです』。するとこれだけで、14文字。さらに14回噛むことになる。
青年:もう28回ですね!
女医:うん。それだけでもう約30回だから、ミッションクリアではあるよね。描写はできるかぎり続けていいわ。「かんでいるうちに、さらにおいしくかんじています』なんて描写したら、さらに22回追加になる。
青年:余裕で30回突破だ!
女医:ポイントは、食事を実況中継して描写しつつ噛むこと。ここで食事レポートやグルメ漫画みたいに、気の利いた言葉を言おうとしなくてもいい。誰に聞かせるわけでもないし、ただそのまんまに描写するだけでいいの。
青年:なるほど。
女医:ほかにも肉を食べたのなら、「いま、おにくをたべています。ちゃいろいぎゅうにくをたべています。とってもおいしいおにくです」。魚なら、「いま、さかなをたべています。まっしろな、しろみざかなです。すこしこぼねがきになりますが、とってもおいしいです」などでもいい。
- 食べているものの名前を言う
- 食べているものの見た目を言う
- 食感を言葉にする
- 味わい(おいしい、あまいなど)を言葉にする
など繰り返せば、30文字は余裕で超える。必然30回以上、カンタンに噛むことができるわ。