こんにちは。韓国在住、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
突然ですが、韓国で大流行の「タンフル」をご存じですか?きょうはタンフルについて、詳しくご紹介します。
「タンフル」とは…
タンフルとは、2年ほど前からはやり始めて、2023年のいまではどこでも売っている韓国版のフルーツ飴です。
日本でもコロナ禍で家にこもっていた人がフルーツ飴を作ったりしていましたよね?韓国もあの時期から徐々にはやり始め、いまではどこでも売っています。
タンフルにはまっている人たちは、去年までは小・中学生の女の子たちが多かった印象です。
日本では「買い食い禁止!」の学校が多いですが、韓国の小・中学生には買い食いは毎日の楽しみです。
タンフルがはやる前はトッポキ、キンパ、パンなどのよくある食べ物だったんですが、最近はもっぱらマラタン(中国からきた辛い鍋料理です)とタンフルがお決まりコースのようです。
最近ではマラタンを食べた後にタンフルを食べるという新造語、「タンフル」という言葉ができたほどです。
いままではノーマルなイチゴ、パイナップル、ぶどうのタンフルが多かったのですが、ここ最近は変わりダネのタンフルも多く現れました。
じゃがいもやサツマイモのタンフル、ケーキのうえにタンフルをのせたタンフルケーキ、かき氷のうえにタンフルをのせたタンフルピンスなどが人気です。
最初は「ただのフルーツ飴じゃないか」「体によくないものを食べる理由がわからない」なんて言っていた大人や男性たちも興味を示し始めています。
以前、日本語授業が終わった後にある30代の男性生徒に「先生お願いがあるんですが…」と言われました。
なにかと聞いてみると、一緒にタンフルの店に行ってほしいとのことでした。男性一人で行くのはなんだか恥ずかしいから、一緒に行ってくれる人が必要だったそうです。無事タンフルを買えた彼は満足そうでした。
そのとき初めてタンフルを食べた私も、「なるほど」と思いました。あまったるいかと思っていましたが、フルーツに合わせて計算された飴の甘さで、食感もぱりぱりでおいしかったです。
もう一回食べたいかと言われれば困りますが、おいしいのはおいしいので、韓国に来た人にも一度はチャレンジしてほしいなと思います。
こんな大流行のタンフルですが、問題も発生しています。タンフルはフルーツに串をさした食べ物ですから、食べ終わったら紙コップと串が残るんですね。
それを道に捨てたり、ごみ箱がタンフルのゴミであふれかえって虫がわいたり、道にタンフルの飴が落ちてベトベトになったり…。
ほかにも、あまりにも子どもたちがタンフルを食べすぎるので、健康を心配する声も上がっています。
以前日本に行ったとき、京都や大阪でもフルーツ飴が多く売られているのをみて、日韓で同じものが流行するなんて不思議だなぁと思っていました。
最近の韓国のタンフルはかなりの進化を遂げたので、つぎ韓国に来たときにぜひチャレンジしてみてくださいね!
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