不倫や借金など、大きな離婚の理由はなくても「あの言動が気に障るから離婚したい」と、密かに考えている夫婦は少なくありません。
1つ1つは些細な言動でも、積み重なっていけば大きな亀裂となってしまうのです。
今回は、「ひそかに離婚を考えている」という方々に、離婚を考える原因となったパートナーの言動をお聞きしてきました。
「いや…」「でも…」何でもかんでも否定してくる
「私の話したことに対して、すべて『でも』『いや』と否定からはいる夫!もう我慢の限界、ストレスが溜まりすぎて耐えられません。絶対離婚してやるって思ってます」
そう話してくれたのは、中学生の息子と小学生の娘を育てているという桜さん(仮名/42歳)。
結婚当初から気になっていたという夫の言動に、いよいよ我慢の限界だと言います。
「たとえば夫に『この服、俺似合うと思う?』って言われて『素敵だと思うよ』と言えば、『いや、変だよ。やっぱり買わない』って言われるんです。じゃあ聞くなよと思って。あと私が『夏休みの旅行はここにしようと思うの』と言うと、『いや、○○のほうがいいんじゃない?』って、計画する時点で何の話も聞いてこなかったくせに否定してくる。家を買うときだってキッチンの設計に『でも俺はこっちの方がいいと思う』って、夫が使うわけじゃないのに、私がいいなと思ったものを全部否定してきました。それで…一度言ったんです、あなたって私の言うことすべて否定するよね?って。私の意見は一度も通ったことがないよねって」
すると、夫から衝撃の一言が返ってきます。
「夫に、『いや、否定している気はないよ』って。もう癖なんだな…と諦め、いずれ離婚しようって思ってます」
子どもの前で横柄な態度を見せる
「4歳の娘と、1歳の息子がいます。子どもが生まれてからというものの、夫と出かけるたびに、夫の態度に腹が立つようになりました」
そう話してくれた花さん(仮名/34歳)は、子どもが生まれてから気に障るようになったという夫の態度を話してくれました。
「結婚当初は気にならなかったのですが、夫は元々店員さんと対等に話をするような人でした。店員さんに対してペコペコしすぎない…というのかな、気になったことがあれば臆せず言える人だったんです。食べ終わる寸前で食べ物に髪の毛が入ってたら交換か返金を臆せずに言い、商品が遅ければ待っていると正直に伝える人でした。当初はそれを何とも思ってなかったんですが、子どもが生まれるとそれがエスカレートしてしまったんです」
それは、ある日ファミリーレストランに足を運んだときのことでした。
「夫がドリアを頼んだのですが、『熱いのでお気をつけください』と言ってくれた店員さんに、『じゃあ冷めてから出してもらえますか?子どもが触ると危ないんで』って言い出したんです。さらにそのあとお水をこぼした子どもに布巾を差し出してくれた店員さんに対して『こぼれないようなコップの準備とかないんですか?ファミレスのくせに?』と言い出しました」
そんな夫に対して、花さんは「言いすぎだし求めすぎだ」と指摘したそうですが…。
「私が指摘すると、夫は『お前が言えないから代わりに言ってやってるんだ』と大声で怒鳴るんです。それで私も、あまり指摘するのが怖くなってしまいました。うどん屋に行けば『うどんカッターがないなんて時代遅れだ』と言い、ファーストフードに行けば『子ども用にハンバーガーを一口サイズにカットしろ』と言う。そのたびに恥ずかしくて仕方ないのですが、怒鳴られるのが怖いので何も言えません。店員さんに気になったことを正直に伝える姿勢は好きでしたが、自分のわがままを押し付けようとするのは好きじゃない。一瞬で愛が冷めますよね。とっても横柄なんですもん。子どもに真似されたらいやだし、こっそり離婚を考えています」