ひとりで探検するワクワク感
知らない場所にひとりで行くって、ものすごくワクワクする体験です。
もちろんガイドブックは必携ですが、実際に行ってみてちょっと気になったお店を覗いてハマってしまったり、予想外のことが起こるのも楽しい。
方向音痴なわたしは行こうと思っていた場所にたどり着けず、いろんな人に聞きながらたどり着いたときって、結構達成感があったりします。
目的地の途中まで行ってみて、やっぱり坂道がきついとか暑いからやめようとか、そういうのも相談なしにできる。
やっぱり別の場所に行こうというのも勝手気ままに動けるし、ひとりでしか味わえない独特のワクワク感を味わえるんですよね。
旅先での出会い
ひとり旅をするときは「出会い」がありそうな宿を選びます。
バッグパッカーの旅行ではいくつもの安宿に泊まりましたが、どこもリビングのような旅人が集まる場所があり、そこが交流場所になっています。
そこで旅の情報交換をしたり、一緒にお酒を飲みにいったり、おいしいレストランや見に行ったほうがいいスポットを教え合ったり。
そういう場所にはひとり旅が好きな人ばかり集まるので、旅の珍道中を聞いて笑い転げたり、いきなり人生相談になったりと「一期一会」を楽しむことも多々。
あした行こうと思う場所が一緒なら、一緒に出掛けようという話になったりもして、ひとりの寂しさはゼロ。
家族や友人と行く旅行は、一緒に旅をする人との時間を大事にするものですが、ひとり旅だとこういうほかの人との交流が気兼ねなくできるのも魅力です。
トルコの田舎町に行ったときには、現地のトルコ人にご飯をごちそうになったり、同じ宿に泊まっている数人で晩ご飯を食べに行き、そこで隣のトルコ人と宴会になったりと、毎日いろんな人との交流ができて、おもしろさ満点でした。
少し前まで日本ではこういう旅人と交流する宿は見つけられなかったのですが、インバウンドで外国人観光客が多く日本を訪れるようになってからはゲストハウスが増え、安く泊まれて、旅人やオーナーと交流が持てる宿が増えました。
国内をひとり旅する際にはこういう宿を選びますが、海外まで活発な交流はないとはいえ、南アフリカ出身の外国人が自転車の旅をしていたり、韓国人2人組が徒歩で旅をしていたり、バイクでひとり旅するオジサンとか、ワーケーションで長期滞在している若い男性など、普段の主婦生活では絶対に接点のない人たちと話せるのがとてもおもしろい。
SNSを交換して、その後もつながっている人もいます。
ひとり旅を好む人は自由が大好きで、オープンマインドな人が多いので、とっても気楽。
ひとりになりたければ部屋にいればいいし、なんとなく誰かと話したければリビングに出て行けばいい。この自由さも好きです。
ひとりの晩ごはんもまた楽しい時間
海外をひとり旅していたときは、宿で知り合った人たちと一緒に晩ごはんを食べに行ったり、現地の人と食事したりしました。
ですが、長いこと滞在すると一緒に食事する相手がいない日も出てきます。
海外では日本語が通じない環境で疲れることもあって、晩ごはんくらいは日本語でおしゃべりしながら食べたいなと、観光地で日本人観光客に話しかけて晩ごはんを誘ったりと逆ナンしたこともありました(笑)。
ですがときを経て、主婦になってからの国内旅行だとひとりでの晩ごはんがめちゃくちゃ貴重な時間になりました。
ふだんは主婦としてご飯を作っていますが、どうしても自分だけの好みではなく、家族も食べられるものを作ります。
食べ物の趣味嗜好が違うものは、食べたくてもなかなか食べられないので、ひとり旅のときにはワクワクしながら好きなものを食べに行きます。
『吉田類の酒場放浪記』のように赤ちょうちんでひとり飲み、なんていうのもなかなかできないので、あえてそういうお店に飛び込みで入ってみたり。まさに「ソロ活」を楽しめます。