付き合っている恋人から「別れたい」と言われたけれど、自分はまだ好きでどうしても受け入れられないときもありますよね。
大きなショックを受ければ考えが混乱してまともな言葉も返せませんが、気持ちがまとまらないうちに返事をしてしまうのはNG。
引き留めるためには、別れを切り出した恋人の気持ちを考えることが必須です。
別れたくない、まだ一緒にいたい気持ちを伝えるには、どんな返事をすればいいのでしょうか。
恋人に「別れたい」と言うときの心の状態
恋人は、好きだからお付き合いをしているわけで、お互いに同じ気持ちなら別れなんてまず想像しませんよね。
交際中はいろいろなことが起こり、一緒にいる過程でそばにいることがつらくなったときに、「この関係を終わらせよう」と考えます。
ふたりが同時にそう思えたらスムーズに別れることができますが、片方が「まだ付き合っていたい」と思うと話はこじれてしまいます。
引き留めたい側が忘れてはいけないのは、「相手は自分との交際をやめたいと思うほど恋愛感情が薄くなっている」事実です。
深い愛情があれば問題があっても乗り越えていこうとするはずで、そうではなく関係の終わりを選ぶのは、恋人に向ける情熱が冷めているといえます。
「別れたい」と言い出した恋人を引き留めたいときは、まず「相手の気持ちは以前とは違う」ことを意識するのが重要です。
そのうえで、どんな返事をすればいいのかをお伝えします。
「別れたい」と言い出した恋人を引き留める方法
1.別れたい理由は必ず聞く
自分では順調だと思っていた交際でも、恋人が終わりを選ぶのであればどこかで問題があった証拠です。
気持ちが冷めるには何か理由があり、「どうして別れたくなったのか」を知るのが最優先。
返事をする前に、恋人の心の変化をまずは話してもらいましょう。
人によっては、本当のことを言わずにただ「好きじゃなくなったから」と繰り返す場合もありますが、「話してよ」と食い下がるとかえって嫌悪を持たれる危険もあります。
相手が理由を言わない、納得できないときは「自分はまだ好きでお付き合いを続けたいから」と別れを受け入れない姿勢を伝えるのも、うやむやにされないためには大切です。
2.別れたい気持ちを責めない
たとえば突然「もう終わろう」と言われたら、パニックを起こすし「ひどい」と相手への怒りが湧いてそれをぶつけたくなります。
責められるほどに冷めていくのが相手の愛情で、別れたい気持ちを否定するのは悪手です。
終わりを決めた恋人を悪者のように責めて自分につなぎ止めようとする人がいますが、罪悪感で続く関係などありません。
自分はまだ好きで交際を続けたいときは、「何でそんなことを言うの?」ではなく、「どうして別れたいの?」と相手の気持ちを知る勇気を持ちましょう。
別れを切り出した自分を非難しないことが伝わると、相手もこちらと向き合う気持ちになれるはずです。
3.その場で返事をしない
喧嘩中などで頭に血がのぼっていて、「もう別れたい」と言われたら、反射のように「わかった」と返して後になって後悔…という人は多いもの。
そんな状況で言い出す相手にも問題があるとしても、本心では別れたくないと思うのなら、その場の感情で返事をするのは控えるのが正解です。
落ち着いている状況で別れを切り出されたときも同じで、恋人の別れたい気持ちに同意できないと思ったら「考えさせてほしい」と返事は保留するのが自分のため。
「◯日まで待って」など期限を決めて、恋人と物理的な距離を取って冷静さを取り戻しましょう。
気をつけたいのは、相手が「終わりたい」と伝えたことで、すでに別れたつもりになる状態です。
フェードアウトを避けるためにも、次の話し合いの機会を必ず決めておきましょう。
4.すがるのではなく「自分はまだ好き」と伝える
「別れたい」と言われてショックを受けると、とにかく離れていかれるのが怖くて「絶対にイヤ」などかたくなに否定したり、「そんなことを言わないで」とすがる一方になったりする人がいますが、そんな姿こそ相手にとってはお付き合いをやめたくなる理由です。
自分が相手よりしたになることで愛情を取り戻そうとしても、その後のお付き合いでは言うことを聞かないとまた終わりを選ばれるような恐怖がつきまといます。
別れたくないと思うときは、すがるのではなく「私はまだ好きで、お付き合いを続けたい」と正面から気持ちを伝えるのが正解。
そこから、ふたりの心の状態について違いを話し合えるのが理想です。
相手の愛情が薄れているとしても、自分の気持ちについては素直さを忘れないことが、後悔を防ぎます。
5.「これから」ではなく、「いますぐ見せられる変化」を考える
恋人が別れを選んだ理由がこちらにあるとき、「これからは変わるから」と今後の希望を具体的に伝えるのは大切なことです。
それ以上に、いま別れたがっている恋人の気持ちを変えるには、これからより「いますぐ見せられる変化」を考えるのも重要。
「すぐ電話をかけてくるから相手をするのが大変」「LINEの追撃が多くて疲れる」など原因がわかっているときは、それらをすぐに止めます。
堪えること、自分をいますぐ変えることは本当にエネルギーを使いますが、その努力をいますぐ見せる姿勢が相手にとっては希望になります。
改善しようとする姿がわかれば、「これからも乗り越えていける」と思えますよね。
愛情をつなぎ留めるには、前向きな変化が必須と言えます。
「無理をしない」ことも自分のため
恋人が「別れたい」と口にすることは、それだけ気持ちが自分から離れている証拠です。
引き留めたいからと相手の希望を優先して、自分の本音を抑圧するような状態は、幸せとは決していえません。
愛情で結ばれた関係なら、お互いが同じ居心地のよさを感じるのが長続きする秘訣でもあります。
私は好きだから、と無理をしてまで「付き合ってもらう」のは、かえって自分のためにならないと思いましょう。
恋人が終わりを考えているときは、その理由をしっかりと知ること、改善する余地があればいますぐ変わること、今後の関係に希望を持てると伝わるのが肝心です。
別れを拒む側はどうしても下手に出て恋人の機嫌を取ることを考えますが、それが本当に自分の望む恋愛なのか、冷静に考える必要がありますね。
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