同じ会社の人を好きになるのはおかしなことではなく、距離が近いぶんいろいろな情報を得ることができます。
その反面、社内恋愛だからこそ思い切った行動が取れないなど悩むこともあり、そんなときに親しい同僚などに相談する人は多いのではないでしょうか。
事情を理解してもらいやすいのが同じ社内の人ですが、話す相手を間違えると知らないところで片思いの噂を流されるなど、思わぬダメージを受けるため注意が必要です。
社内恋愛で気をつけたい、「打ち明けない方がいい人」についてお伝えします。
社内恋愛で失敗するのは「人に知られる」ことが多い
社内恋愛でつまずくケースには「相手に気持ちを知られて避けられる」「社内で噂が流れて身動きが取れない」など社内の人を巻き込んだ形で、悪い影響が出ることが多々あります。
会社は仕事をするところで、公私を分けるのは当たり前であり、プライベートな事情を持ち込むのはなるべく避けたいですよね。
恋愛について誠実な人ほど同じ会社の人を好きになったときは行動が慎重になり、相手や周囲に迷惑がかからないよう考えます。
それでも、悩むことがあれば頼りたくなるのはやはり同じ会社の人間で、相手の情報や社内の事情など理解してもらえていることが心強さの底になります。
自分の片思いを人に打ち明けるのは勇気がいりますが、気をつけたいのは「知られたらまずい人」の存在です。
噂好きや口が軽い人を避けるのは誰もが考えますが、「この人なら」と信頼した人が実は裏で片思いの成就を阻止していたなんてケースは、少なからずあります。
社内恋愛が失敗する理由のなかで多いのが、「人に知られて邪魔をされたから」。
相談するときは相手を間違えないことが必須であり、「誰に話すか」は本当に気をつけたいことです。
では、実際にどんな人を避けるべきなのでしょうか?
社内恋愛で相談するべきじゃないのはこんな人!
1.好きな人の近くにいる
たとえば、仲のいい同僚が好きな人と同じ部署にいるから「何か情報をくれるかも」と片思いを打ち明けたくなることはあると思います。
気のいい人なら、自分のためにとあれこれと相手について探ってくれるかもしれませんが、そんな動きが目について不審に思われたらかえって自分の印象が悪くなります。
実際にあった例では、普段は恋愛の話などいっさいしないのに急に恋人の有無や休日の過ごし方などを尋ねてくる同僚がいて、「何でだろう」と思っていたらその同僚と仲良しの女性に告白された男性がいました。
その女性からはそれまでほとんど接触がなく、「この人に情報を流していたのだなとわかり気分が悪くなった」という男性は、交際すれば同僚にまたあれこれ話すのだろうと想像してお断りしたそうです。
恋愛は個人的なことなのに、自分に近い誰かを巻き込んで成就を狙うような人と付き合いたいと思わないのは、男女関係なくある話です。
社内恋愛ではお付き合いの中身をほかの社員に知られるような事態は避けたいのは当たり前で、本当に好意があるのなら一対一で向き合い知り合っていく流れが理想。
好きな人の近くにいる人を安易に頼るのは、目指す両思いが遠ざかる可能性を忘れてはいけません。
2.社内での人間関係に詳しい
いわゆる「お局さま」と呼ばれる人のように、長く会社にいて人間関係などを把握している人は、社内恋愛の事情にも詳しく好きな人の過去についても知っているかも、と思います。
人間性についても秘密を守ってくれそうなしっかりとした性格を感じるとしても、相談したことで知りたくなかった事実を手にしたり、好きな人の「裏の顔」を突きつけられてショックを受けたりと、自分の気持ちに思わぬ影響を受けることがあります。
実際にあった例では、長く在籍している女性社員に思い切って片思いの相談をしたら、好きな男性の元カノが同じ会社にいて復縁を狙っていると知り、冷めた女性がいました。
別のケースでは、好きになった男性が過去に取引先の女性と不倫関係にあり、それがバレて左遷された期間があると知り、そこで諦めた話もあります。
「そんな情報なら知ることができてよかったのでは」と思う人も多いかもしれませんが、好きな相手との直接的な関わりで諦めざるをえないような結果と違い、「他者から与えられた情報によって成就を諦める終わり」は、相手の現在の状況や気持ちを知り理解することなく可能性を捨てることで、非常にもったいないと感じます。
気をつけたいのは、その情報は本当に正しいのか、伝聞や噂で知ったレベルのことなら真実と言い切るのは難しい点で、また確認する手段もないのであれば、疑ってかかる視点も大切です。
重要なのは、どんな過去や状況があれ「現在の相手はどうなのか」を見極める姿勢で、これからのふたりについて未来があるかどうかを考えるのが自分のため。
好きな人の情報は何でも知りたいと思うけれど、そのせいで自分の気持ちにブレーキがかかるような事態は、寂しいですよね。
情報通のような人に相談するときは、聞いた情報をすべて真に受けるのではなく、自分の目と心で確かめる強さを持つのが正解と言えます。
3.自分の恋愛がうまくいっていない
親しい同僚との恋バナは楽しいし、協力してもらえるならそれはありがたいけれど、たとえば「別れた彼氏への未練に苦しんでいる」「好きな人との関係がうまくいかずに悩んでいる」というような人には、社内恋愛を打ち明けるのは考えもの。
自分の恋愛で精一杯の人にこちらの事情を明かしてしまうと、心理的に前向きな受け止め方が難しい状態では、かえってストレスになる可能性があります。
同僚も好きな人と同じく毎日顔を合わせる距離感の人で、こちらに向ける関心にネガティブな気持ちが入ると不要な介入を思いついたり裏で情報を操作しようとしたり、誰もが応援してくれるとは限りません。
実際にあった例では、彼氏と喧嘩中の同僚に片思いの相談をしたら、次の日にはほかの社員に知られていたなんてことがありました。
同僚には悪気はなく、自分が手に負える状態じゃないからほかの人を頼ったと言われたら、こちらは責めることもできませんよね。
手放しで「がんばってね」と言ってくれる人、おかしな関心を向けない人も確かに大勢いますが、自身の心が安定していないせいで他人の片思いも受けつけられない、となる人もいることを、忘れてはいけません。
仲良しの同僚であっても、打ち明けたいなと思ったらまずは相手の恋愛の状況を確認することで、不要な衝突や感情の摩擦を防ぎます。
会社の人は、友達と同時に仕事仲間でもあり、業務に影響の出ない関わり方も意識していたいですね。
恋愛は自分の問題だからこそ
社内恋愛がうまくいく人に共通しているのが、「自分の気持ちに責任を持って他人を巻き込まない」という姿勢です。
恋愛は一対一で進めていくものであり、どんな人に相談して誰を頼るとしても、最後に好きな人とどう関係を築いていくかは自分で決めるもの。
「誰にも話さないのが一番なのでは」と考える人もいますが、社内恋愛は相手と距離が近いだけでなくほかの人の存在も避けられない状況で、信頼できる相談相手がいると思い詰めずに片思いを続けられる点で安心と言えます。
信頼に足るとは、自分と相手の状態を切り離して考えることができ、不要なおせっかいやお膳立てなどせずこちらの恋愛に踏み込んでこない人。
他人と精神的に自立した関係を築ける人は、相手の問題にむやみに介入することはしません。
恋愛はお互いに自分の問題であり、その事情に他人を引っ張り込むような「相談」は避けるのが、社内恋愛では重要です。
人を好きになる自分の気持ちを大切にするためにも、社内恋愛を打ち明けたいと思ったときは、その人の状態や気持ちを前もってしっかりと考えることが不要なストレスを減らします。
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