では、どう対処する?相続を避けるための主な対策

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調査では「実家の相続を避けるために検討している対策」についても聞きました。
1位は「相続を放棄する」(27.0%)で、次いで「親に生前整理をお願いする」(23.4%)「売却する」(23.2%)が続きます。
対策として浮かび上がったのは大きく2つのスタンスです。
ひとつは「できるだけ自分は関わらず、手間を最小限にしたい」という姿勢。もうひとつは「ある程度は向き合いながらも、相続だけは避けたい」という姿勢です。
最終手段として多くの方が視野に入れているのが相続放棄ですが、ここで注意が必要です。
相続放棄は親が亡くなった後にしか手続きができず、不動産だけを選んで放棄することはできません。
「現金は相続して、家だけ放棄」という選択肢は存在しないのです。すべての相続財産を放棄することが前提となります。
だからこそ、「親が元気なうちに処分してほしい」「生前整理をお願いしたい」という声が多く見られました。
相続そのものを発生させないことが、多くの方にとっての理想の形のようです。
売却についても、親が存命中に現金化して老人ホームの費用に充てるという現実的な案を検討しているケースがあり、「親が元気なうちに家族で方向性を決めておく」ことの重要性が、ここでも浮かび上がってきます。
「まだ具体的には動いていませんが、親には『私たちは住まないから、自分たちの代で綺麗にしておいてね』とそれとなく伝えています。将来的には、売却して老人ホームの入居費用に充ててもらうのが一番平和な解決策かなと考えています」(20代 女性)
「親が元気なうちに売却や整理を進めようかと検討しています。状況によっては相続放棄も選択肢として考えており、将来的な負担をできるだけ減らしたいと思っています」(30代 男性)
「相続放棄も含めて検討しつつ、親が元気なうちに売却や解体も選択肢として話し合いたいと思っています」(40代 女性)
「親が元気なうちに処分できないかは検討していますが、親は売りたくない気持ちが強いようです。最悪の場合は相続放棄も検討しています」(40代 男性)
「親が元気なうちに兄弟と相続について相談。可能であれば売却し現金化」(50代 男性)
「親が死亡後、早期の売却」(60代以上 男性)
「自分は結婚して家を出た身なので、弟に任せたい」(60代以上 女性)
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悩みを解消するために必要なこととは

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「相続したくない」という気持ちはあっても、では実際にどう動けばいいのか。出口が見えずに立ち止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
「実家相続の悩みを解消するために必要なこと」を聞いた調査について、回答者の実際の声とともにランキングを見ていきましょう。
5位 親の理解を得る(2.4%)
どれだけ子ども側が「相続したくない」「生前整理をしてほしい」と考えていても、親がその必要性を理解していなければ、話はなかなか前に進みません。
「親に伝えてはいるが、まったく聞く耳を持ってもらえない」という声も、調査では多く見られました。
一方で、親が自分自身の意思で納得して決めることができれば、後悔や感情的なしこりが残りにくく、その後の話し合いもスムーズに進みやすくなります。
説得に時間がかかる場合は、無理に子どもだけで抱え込まず、信頼できる第三者や専門家に間に入ってもらうことも、ひとつの選択肢として覚えておくといいでしょう。
「両親の理解」(40代 女性)
「第三者からの親への説得」(50代 男性)
「すぐに売れると思っていなかったので、長い目で親を説得していくことも大事だった」(50代 女性)
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4位 自分の希望を伝える(2.6%)
「相続したくない」という自分の意思を、親やほかの相続人にあらかじめ伝えておくことも、有効な手段のひとつです。
早めに意思表示をしておくことで、「長男だから相続するのが当然」といった前提で話が進んでしまうことを防ぎやすくなります。
また自分の希望を伝えることが、家族全体で相続の意向を確認し合うきっかけにもなります。
ただし、伝え方には配慮が必要です。「絶対に相続したくない」という言葉だけでは、親の気持ちを傷つけたり、ほかの兄弟姉妹から反発を招く可能性もあります。
なぜ相続が難しいのか、理由や状況を丁寧に説明しながら話すことで、感情的な衝突を避けやすくなるでしょう。
「頻繁に相続したくないことを両親に伝えてます」(30代 女性)
「親が元気なうちに相続放棄すると伝えておくことです」(40代 男性)
「妹夫婦に住み続けてもらうよう、今から言っておくこと」(40代 男性)
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3位 知識を身につける(17.7%)
「何も知らないままだと、だまされそうで怖い」という声が象徴するように、相続や不動産に関する基本的な知識を持っておくことは、大切な自衛手段です。
知識があることで、費用や手続きといった現実的な側面から相続を冷静に考えられるようになり、判断ミスのリスクも減らせます。
ただし相続の制度は複雑で、情報量も膨大です。「更地にして売るべきか」「リフォームして売るべきか」といった不動産の判断は、素人だけで行うには限界があります。
自分でも少しずつ知識を得ながら、専門的な部分は専門家に頼るという組み合わせが、現実的かつ賢明なアプローチといえるでしょう。
「相続や不動産に関する知識。知識がないとだまされそうで怖い」(30代 男性)
「感情論だけでなく、費用や手続き面を含めた、現実的な情報を知ることだと思います」(30代 女性)
「家族全員が納得できる解決策を見つけるための情報やアドバイスが必要だと思います」(50代 女性)
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2位 専門家に相談する(28.8%)
感情が絡みがちな相続の問題も、第三者である専門家が入ることで話し合いがスムーズになるケースがあります。
専門家の存在が調整役となり、客観的な視点から話を整理してくれるのが大きなメリットです。
加えて、法的・税務的な専門知識に基づくアドバイスを得られるのも心強い点でしょう。
「専門家に相談したら、膠着していた話し合いが前に進んだ」という声も届いており、その効果は実証されています。
弁護士・司法書士・税理士・不動産業者など、状況や悩みの内容に応じて相談先を選ぶことが重要です。
相談料や依頼費用はかかるものの、解決への近道になることも多いようです。
「専門家への相談。一人っ子なので」(20代 女性)
「専門家への相談が一番だと思っています。実際、相談したら難航していた話し合いが前に進みました」(50代 女性)
「弁護士や司法書士のアドバイスに従い、過去の事例を参考にしながら、円滑に進む法的措置を取ることです」(60代以上 男性)
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1位 家族で話し合う(55.3%)
親の本音、兄弟姉妹それぞれの考え、費用の分担…相続に関わる多くの問題は、家族内での対話なしには前に進みません。
被相続人となる親の希望を知ることで、子ども側は「どう動けばいいのか」という指針が得られます。
また兄弟姉妹間で話し合いを重ねることで、「誰が相続するのか」「費用や労力の分担はどうするか」といった認識のズレを早めに減らすことができ、将来的なトラブルの予防にもつながります。
一方で、「親の死を連想させる話題は切り出しにくい」という現実も。「縁起でもない話をするな」と親に言われそうで、なかなか踏み込めないという声も少なくありません。
感情的になりすぎず、結論を急がず、少しずつ話を重ねていく姿勢が大切です。費用はかからない方法ですが、時間と根気が必要なプロセスといえるでしょう。
「親との話し合いです。親が実家に対してどれくらい愛着を抱いているのかや、将来どうしたいのかを聞かないと何も始まらないからです。ただ『死んだ後の話をするのは縁起でもない』と言われそうで、なかなか切り出せないのが現状です」(20代 女性)
「兄弟との話し合いです。揉めないよう、兄弟とも積極的にコミュニケーションを取ることが必要だと考えます」(40代 男性)
「親との話し合いにつきると思います。認知機能が衰える前にやっておく必要があると思います」(60代以上 男性)
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まとめ
今回の調査から見えてきたのは、実家の相続に抵抗を感じる理由のほとんどが、とても現実的で切実なものだということ。
遠い、古い、価値がない、お金がかかる。どれも、将来を真剣に考えているからこそ感じる不安です。
「継ぎたくない」と思うことに、罪悪感を持つ必要はありません。
大切なのは、その気持ちを抱えたまま一人で悩み続けるのではなく、家族と少しずつ話し合い、必要であれば専門家の力を借りながら、自分たちにとっての「正解」を探していくことではないでしょうか。
親が元気なうちだからこそ、できることがあります。重い話題かもしれませんが、その一歩が将来の大きな安心につながるはずです。
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