勉強ができないのは、子どものせいじゃない
私は、子どもが塾や学校で成績がふるわないとき、それは99%子どもの頭が悪いとか、子どもが勉強をしないせいではないと思っている。
勉強をやっているのにできないとすれば、それは教え方が悪いか学び方が悪いということだ。
いい教え方をする塾や学校が見つかれば、勉強がわかるようになって成績も上がってくるかもしれない。
あまりにレベルが高い塾だと、子どもは勉強がわからないまま難易度が高いことを学ぶことになり、やっている割に成績が伸びないということになる。
そういうときは塾を変えてやらないと、どんどん子どもが落ち込んでいくことになるだろう。
根性論に終止符を…
また勉強というのは、自己流でやる子が多い。
しかしゴルフで前に飛ばない振り方をしている人が、その自己流のスイングを変えない限り、何回練習しても前に飛ばないだろう。
それと同じで要領の悪い勉強法をしている人は、いくら勉強しても成績が上がらない。
学校の教師というのは多くの場合、勉強をかなりやっていたのに、地方国立大学に入った人たちである。
そんな人に根性論で教わったところで成績が上がることは、よほど地頭がいい子以外は期待できない。
スポーツの世界でも、かつては水を飲まさないとかうさぎ跳びをさせるとか根性論で練習させていたが、かえってパフォーマンスが落ちるのでいまはやめることになった。
ところが勉強の世界では、例えば「わかるまで考えろ」というような根性論がいまだにまかり通っている。
地頭のいい子にはいいだろうが、そうでない子にはまさに地獄である。