20年間で1万人を超える女性の恋愛・結婚の悩みに答え続けてきた、マリッジカウンセラー・このはなさくやです。
きょうは、女性のかたにありがちな「うちの夫(彼氏)はどうして話し合おうとしないんだろう?」という悩みにお答えします。
何事も話し合いたい人がやりがちなこと
よいパートナーシップを築くには、コミュニケーションが大切だといわれます。わたしもそのようにいうことがあります。しかし実をいうと、これについては半分イエスで半分ノーという立場です。
「コミュニケーションが大事」というのはもちろんそうなのですが、しっかり話し合わないとスッキリしないという人の場合、コミュニケーションをとっているようで、実はコミュニケーションになっていない場合もあるからです。
どういうことかというと、「コミュニケーションが大事」と言葉で話すことにこだわりすぎる人の場合、無自覚に次の3つのどれかをやりがちです。
- 無意識的に相手にプレッシャーをかけて、自分に都合のいいことをいわせようと強いてしまう。
- 相手の言葉のすべてではなく、都合のいいところだけ拾って聴く。
- 相手の言葉をとりあえずは全部聞いてはいるけれど、自分に都合よく解釈してしまう。
コミュニケーションをとっているつもりで、コミュニケーションになっていないということです。
相手が黙ってしまう理由は…
これをやりつづけてしまうと、相手があなたに負けたように感じてしまいます。その結果、相手があなたに心を開かなくなって、何もいわなくなってしまうということも起こりえます。
そうすると、あなたはあなたで、何もいわない相手を、「何も考えていない」とか、「話し合おうとしない」とか、「逃げている」とか、「受け身である」とジャッジしてしまうんですね。
そしてジャッジした結果、相手の本心だったり、相手が本当に伝えようとしていることを見落としてしまうんです。
マシンガントークの人。そして、文章が長い人。言葉に依存しすぎず、相手をそのまま観察し、五感を使って、相手をそのまま受け止める練習をしてみるといいですよ。
それには、まずアタマの中のおしゃべりをまずは止めること。
アタマの中がうるさいから相手がノンバーバル(非言語)で伝えようとしていることがキャッチできないんです。
相手の人は言葉を発しなくても、たとえば、呼吸がフーっと深くなるかもしれません。瞬きがスローダウンするかもしれません。瞳の虹彩の色が瞬間的に変わるかもしれません。これらも全部コミュニケーションです。でも言葉に依存しすぎると、それらをキャッチできないんですよ。
とにかくアタマの中のおしゃべりを止める。というか、自分は気づかないうちに、アタマの中でおしゃべりをはじめてしまっているのだ、ということにまず気づく。
これだけでも、目の前の相手のより真実な姿が見えてきますし、関係性もよくなっていきます。
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